ロス山火事、延焼続く 死者11人に

米ロサンゼルス近郊の高級住宅地パシフィックパリセーズで、山火事により焼失した住宅や商業施設（2025年1月10日撮影）。（c）David Swanson/AFP

【AFP＝時事】米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊の山火事は11日、これまで被害を受けていなかった地域にも広がり、住民が避難を余儀なくされた。複数の火災が住宅地を襲う中、同日時点で少なくとも11人が死亡、13人が行方不明となっている。地域全体が焼け野原となり、ジョー・バイデン大統領は「戦場」のようだと述べた。

高級住宅地パシフィックパリセーズでは、同日までに9100ヘクタールが消失。火は11％が鎮圧されたが、東方に拡大し、住民に避難指示が出された。東側には世界有数の美術館「ゲッティセンター」もある。火は北側の人口密集地サンフェルナンドバレーにも迫っている。

ロサンゼルス郡消防局のアンソニー・マローネ局長は「風と乾いた空気、乾燥した植生が相まって、ロサンゼルス郡の火災の脅威は高度の状態が続くだろう」と述べた。

映画『ブレイブハート』の主演俳優メル・ギブソンさんは、マリブにある自宅が焼失したことをメディアに明かし、その損失は「壊滅的だ」と語った。

このほかにもパリス・ヒルトンさんやアンソニー・ホプキンスさん、ビリー・クリスタルさんら多くのセレブが家を失っている。

【翻訳編集】AFPBB News