消防士に変装し空き巣、男を逮捕 米LA山火事

米カリフォルニア州ロサンゼルス・マンデビルキャニオン地区で消火活動を行う消防隊（2025年1月11日撮影）。(c)AGUSTIN PAULLIER/AFP

【AFP＝時事】大規模な山火事に見舞われている米カリフォルニア州ロサンゼルス近郊で、消防士に変装し、住民が避難した住宅に空き巣に入った男が逮捕された。

ロサンゼルス郡保安官のロバート・ルナ氏は記者会見で、高級住宅地マリブを含む避難区域で部下が男を拘束したと説明。「消防士と思われる男性が座り込んでいたので声を掛けたが、部下がすでに手錠をかけ（警察に）引き渡すところだった。消防士の格好をしていたが、空き巣に入って捕まったのだった」と述べた。

ロサンゼルス市警のジム・マクドネル本部長によると、捜査官らは男について、山火事の被災地を車で回っていた窃盗犯3人のうちの1人と判断した。

ロサンゼルス近郊の別の高級住宅地パシフィックパリセーズとアルタデナ周辺は山火事で焼き尽くされ、夜間外出禁止令が施行されている。市や郡の当局は、午後6時～午前6時に避難区域に残っている人物は全員逮捕されると繰り返し警告している。

マクドネル本部長は、救助隊員を装い被災者宅を狙っていたとみられるこの男には、厳罰が科される可能性があると述べた。警察はこの男を、最長1年の実刑が科される、消防士なりすまし行為の疑いでも逮捕した。

【翻訳編集】AFPBB News