マララ氏、母国パキスタンで女子教育訴え
AFPBB News / 2025年1月13日 13時34分
【AFP=時事】英国在住の人権活動家マララ・ユスフザイ氏(27)は12日、母国パキスタンの首都イスラマバードで開かれたイスラム諸国の女子教育に関する国際サミットに出席した。
2012年、当時15歳だったマララ氏は教育についてブログで発信していたことを理由に、下校中にイスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」に銃撃され、頭に重傷を負った。避難先の英国で目覚ましい回復を遂げ、17歳の時にノーベル平和賞を史上最年少で受賞した。
マララ氏は常に厳重に護衛されており、英国に避難後、パキスタンを公に訪れることはほとんどなかった。
ユスフザイ氏はゲストとして招かれたサミットで、「パキスタンは私が旅を始めた場所であり、私の心が常にある場所だ」と演説。指導者らにイスラム教徒の少女のために立ち上がるよう呼びかけた。
マララ氏の友人で権利活動家のニガット・ダッド氏は、「彼女にとっては、今の自身を形づくった場所への帰郷であると同時に、まだ終わっていない仕事を思い出させるものだ」「彼女がこの時期にパキスタンにいることは、権力者へのメッセージだ。(マララ氏の故郷である)スワート渓谷でも、国境を越えたアフガニスタンでも、教育のための闘いは沈黙しない」と、AFPに語った。
財政難のパキスタンが政治的混乱と過激派の台頭の連鎖に直面する中、多くの家庭が貧困に苦しみ、3分の1以上の子どもが依然、学校に通えていない。
隣国アフガンではタリバンが権力の座に返り咲き、高校・大学での女子教育を禁止するなどイスラム法の厳格な解釈を適用している。
【翻訳編集】AFPBB News
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