次男ハンター氏起訴した米特別検察官、バイデン氏を批判 「司法省を中傷」

米マサチューセッツ州ナンタケットで、書店から出てくるジョー・バイデン大統領と次男のハンター氏（2024年11月29日撮影）。（c）Mandel NGAN/AFP

【AFP＝時事】ジョー・バイデン米大統領の次男ハンター氏（54）を起訴したデービッド・ワイス特別検察官は13日、バイデン氏はハンター氏の捜査を批判することで司法制度に対する国民の信頼を損なったと非難した。

ハンター氏は銃の不法購入と脱税の罪で有罪評決を受けたが、昨年12月、量刑言い渡し前にバイデン氏に恩赦された。

ワイス氏は13日に公表した最終報告書で、バイデン氏が恩赦を発表する際、ハンター氏の起訴について、「選択的」「不公平」で、生々しい政治に「汚染」されており、「誤審」だなどと批判したと指摘。

「こうした（バイデン氏の）発言は不当で間違っている」として、「歴代大統領も家族を恩赦してきたが、虚偽の告発のみに基づいて司法省の公務員を中傷する機会として利用した者は一人もいなかった」と述べた。

ハンター氏の起訴は「党派政治ではなく、徹底した公平な捜査の集大成」に基づくものだと主張した。

「こうした決定に疑問を投げ掛け、独立した法の運用に党派性を持ち込むことは、米司法制度を公正・公平たらしめている根幹そのものを揺るがすことだ」とし、「法の支配を維持するために必要不可欠な制度に対する国民の信頼を損なう行為だ」と指弾した。

【翻訳編集】AFPBB News