パリ最後の観光案内所が閉鎖

フランス・パリの観光案内所のガラス扉を拭くスタッフ（2016年10月20日撮影）。（c）LIONEL BONAVENTURE/AFP

【AFP＝時事】仏パリ最後の観光案内所が閉鎖され、当局は13日、オンライン情報の需要に応えるためデジタルサービスを強化すると発表した。

「訪問者の習慣の変化とパリのような都市の特性が、地域の観光情報ネットワークを見直すきっかけとなった」とパリ観光局の運営者は声明で述べた。

最後の観光案内所は昨年夏の五輪のためにエッフェル塔の近くに設置されたが、12日に閉鎖された。

市庁舎にあった古い観光案内所の代わりに設置された仮設の建物だったが、日刊紙パリジャンは「あまり人気がなかった」と報じている。

パリ観光局は、2026年までに市内のニューススタンド、郵便局、ホテルに50の情報ポイントを設置すると発表した。

また、「個別のアドバイス」を提供するコールセンターも設置され、毎日スタッフが対応し、電話、メール、インスタントメッセンジャーで連絡できるようになるという。

「訪問者を適切に迎え、尊重し、個別のアドバイスを提供することは、当地の評判と魅力を維持するための絶対的な優先事項だ」と観光局は述べた。

これは、「柔軟性が増し」、「ニーズに即座に対応し」、「本当に重要な場所に人が配置される」ことを意味する。

パリは世界で最も訪問客が多い都市の一つであり、毎年約3700万人の観光客を迎えている。

【翻訳編集】AFPBB News