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アラル海、北側の水量がほぼ倍増 カザフ

AFPBB News / 2025年1月14日 15時27分

アラル海近くのウズベキスタン北西部ムイナクの「船の墓場」として知られる地区で、朽ちた船の前を歩く牛(2018年9月25日撮影、資料写真)。(c)Sebastien BERGER/AFP

【AFP=時事】カザフスタンは13日、南北に分かれているアラル海の北側部分の水量が2008年以降、ほぼ倍増したと発表した。

カザフとウズベキスタンの間に横たわるアラル海は、かつては水深40メートル、面積6万8000平方キロの世界第4位の大きさの湖だったが、旧ソ連時代のかんがいプロジェクトの影響で大部分が干上がった。

しかし、カザフのエコロジー・地質・天然資源省は、2008年以降、北の「小アラル海」の水量は「42%増加し、270億立方メートルに達した」ことを明らかにした。

同省はAFPに対し、水量が増えた理由について「(北部)アラル海保全プロジェクトの第1弾を実施したおかげだ」と述べた。

プロジェクトにはカザフ政府と世界銀行が資金を提供。アラル海からの水の流失を防ぐためのインフラ新設などを推進している。2024年単年で、アラル海に注ぐシルダリア川から小アラル海に26億立方メートルの水を引き込んで塩分濃度をほぼ4分の1まで低下させ、水生生物の生育環境を改善させた。



旧ソ連時代には、シルダリア川ともう一つの河川、アムダリア川は、主に綿花・コメ栽培のために農業転用され、1960年代から2010年代にかけてアラル海の面積は最大90%縮小。1980年代後半の時点で、アラル海はウズベク側の大部分が干上がった「大アラル」と、カザフ側の小アラルに分離した。

【翻訳編集】AFPBB News

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