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英女王、側近がソ連スパイと10年近く知らされず 機密解除文書で明らかに

AFPBB News / 2025年1月15日 16時14分

エリザベス女王(2021年10月2日撮影)。(c)Jeff J Mitchell / POOL / AFP

【AFP=時事】エリザベス英女王は、最も高位の廷臣の一人がソ連のスパイであることを認めたという事実を、10年近くの間、公式には知らされていなかったことが、14日に新たに機密解除された文書で明らかになった。

スパイであることを告白したのは、美術史家で、王室美術コレクションを監督する「サーベイヤー・オブ・ザ・クイーンズ・ピクチャーズ」として知られていたアンソニー・ブラント氏。1930年代からソ連のスパイであったことを1964年、認めていた。

しかし、英情報局保安部(MI5)の文書によると、女王がその事実について完全に知らされるまでにはさらに約9年かかった。女王は知らされた際、「非常に冷静に、驚くことなく」受け入れたという。



ブラント氏はケンブリッジ大学在学中にソ連に勧誘され、ドナルド・マクリーン、ガイ・バージェス、キム・フィルビーの各氏ら他の二重スパイを含むスパイ網に加わった。

第2次世界大戦中はMI5の上級職員を務めており、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の要員に大量の機密情報を流していた。

ブラント氏がスパイだったことは1979年、マーガレット・サッチャー首相(当時)によって議会声明で公にされた。ブラント氏はその4年後、死去した。
【翻訳編集】AFPBB News

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