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慈善活動で著名な神父に性加害疑惑 仏カトリック教会が捜査依頼

AFPBB News / 2025年1月18日 12時39分

フランス・パリで、テレビ番組に出演する生前のピエール神父(1988年12月19日撮影)。(c)Georges BENDRIHEM/AFP

【AFP=時事】フランスのカトリック教会は17日、慈善活動への貢献で生前に多大な称賛を受けていた神父による性加害の告発が相次いでいる事態を受け、検察に捜査を依頼したと明らかにした。

ピエール神父(アベ・ピエール、本名アンリ・グルエ)は94歳で亡くなった2007年当時、貧困層やホームレスの人々を支援したとして広く称賛された。

だが昨年来、性加害を行っていたとの告発が相次ぎ、聖人のイメージは地に落ちた。同神父が設立した二つの慈善団体も関係を切り離そうと躍起になっている。

カトリック教会は、ピエール神父の加害に沈黙を貫いてきたことを説明するよう大きな圧力を受けてきた。

今週、新たな告発が寄せられたことを受け、フランス司教協議会(CEF)トップ、エリック・ド・ムーランボーフォール大司教は国内ラジオ局RMCで、この問題を「裁判所に委ね」、パリの検察当局に「アベ・ピエールに対する捜査を検討するよう」要請したと明らかにした。



CEFは、この問題を裁判所に付託したのは、弱者や未成年者へのレイプ、性的暴行を当局に通報せずに黙認した人間を起訴するためだとし、ムーランボーフォール氏は「他に被害者や共犯者がいないかどうか」を確認するためでもあると説明している。

昨年7月、一連の告発が明るみに出ると、フランス全土に衝撃が走った。

それまでは、慈善団体のショップや地下鉄駅などに、ピエール神父を用いて貧困層に手を差し伸べるよう呼び掛けるポスターが張られていた。

告発を受け、各地で神父の名前を通りや学校、公園から外す動きが広がった。

9月に発表された報告書では、さらに17人が性暴力を受けていたと告発し、最新の告発で、証言している被害者は計33人に上っている。

【翻訳編集】AFPBB News

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