マスク氏、ゲームの腕前「偽装」指摘され「幼稚」な対応

マスク氏は、電気自動車（EV）大手テスラ、宇宙開発企業スペースXなどの複数の企業を経営しながら、Xに四六時中投稿し、テレビゲームもうまい、おまけに複数の子どもの父親としての役割もこなす、並外れた時間管理能力を持つ超人というイメージを慎重に培ってきた。今回の騒動は、そうしたイメージを台無しにするものだ。

マスク氏はドナルド・トランプ次期米大統領の顧問でもあり、次期政権で歳出削減を図る新組織「政府効率化省（DOGE）」のトップを任されることになっている。

「Path of Exile 2」は難易度の高いゲームと見なされており、熟練したプレーヤーによると、レベルをマスク氏のキャラクターと同等まで上げるにはかなりの時間を費やす必要がある。だが、おそらくマスク氏にそこまでの時間はないはずだ。

マスク氏は、SNSでしばしばゲーム体験を明かし、自身はさまざまなオンラインゲームのトッププレーヤーの一人だと主張。

ゲームの際には「集中」しなければならず、「テレビゲームで悪魔を殺すと、（自分の心の中の）悪魔が鎮まる」とも述べている。

だが、今回の騒動により、マスク氏が達成したとするこれまでのゲームの成績、例えばアクションRPG「ディアブロ IV」で、世界トップ20位以内に入ったとの主張などにも疑いの目が向けられるようになった。

あるXユーザーは、「ゲーマーは、自分のランクやレベルに大きな誇りを持っている。世界一の大富豪でありながら、それを偽ろうとする必要なんてない。ばかげている」「こんなことで、うそをつこうとするなら、他にもいろいろなことに関して平気でうそをつくんじゃないだろうか」と書き込んでいる。

【翻訳編集】AFPBB News