ジョコ「大ファン」 全豪の観客挑発したコリンズを全面支持

全豪オープンテニス、男子シングルス3回戦。ポイントを奪った後、耳に手を当てて観客をあおるノバク・ジョコビッチ（2025年1月17日撮影）。(c)Martin KEEP / AFP

【AFP＝時事】全豪オープンテニスの男子シングルスに出場中のノバク・ジョコビッチ（セルビア）は17日、女子シングルスに出場しているダニエル・コリンズ（米国）が観客に挑発的な反応を示したことについて、「面白い」「賢い」と称賛した。ジョコビッチ自身もこの日、試合中にスタンドをあおる場面があった。

16日に行われた女子シングルス2回戦で、コリンズは地元オーストラリア勢で唯一勝ち残っていた予選勝者のデスタニー・アイアバに勝利した。勝利の瞬間には、激しいやじを飛ばす観客に対して投げキスをしたり、耳に手を当てたり、自分のお尻を向けたりしていたほか、皮肉交じりに「（自分の）生活費を支払ってくれている」と感謝の言葉も口にした。

ジョコビッチはこうしたコリンズの振る舞いを全面的に支持。自身もこの日、第26シードのトマス・マハッチ（チェコ）との3回戦に勝利した際、観客をあおって耳に手を当てたり、スタンドに向かって指をさしたりしていた。

通算10度の全豪制覇を誇るジョコビッチは試合後、「今はかなり頭に血が上っている」と認めた。また、怒りの矛先を向けたのは、一線を越えて挑発的な言葉を投げつけていた「あちらこちらの数人」だと語った。

自制できていたジョコビッチだが、コリンズの反応について、「ダニエル・コリンズの大ファンだ。前からそうだったが、今はもっと大ファンになった。大いに気に入ったよ」と称賛。さらには、「彼女はあんなことを言うべきではなかったとか、そういうコメントを耳にしたが、彼女は非常にうまく対処していたと思う」「だから、彼女は面白いし、賢いね。彼女の振る舞いの大ファンだ」と語った。

【翻訳編集】AFPBB News