韓国の尹大統領、弾劾裁判に初めて出席

韓国ソウルの憲法裁判所での弾劾裁判に出席する尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領（2025年1月21日撮影）。(c)Kim Hong-Ji/POOL/AFP

【AFP＝時事】韓国の尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領が21日、憲法裁判所で開かれた弾劾（だんがい）裁判の弁論に初めて出席した。大統領の弁護団は20日夜、尹氏が憲法裁判所での弁論に出席すると明らかにしていた。

韓国は昨年12月に尹氏が「非常戒厳」を宣布したことをきっかけに政治的混乱に陥っている。非常戒厳は国会での決議案可決を受けてわずか6時間で解除。国会は尹氏をめぐり、弾劾を求める議案を可決して職務をはく奪した。尹氏は、内乱を首謀して逮捕された、韓国史上初の現職大統領となった。

憲法裁は現在、尹氏に対する弾劾訴追の是非を判断するための弁論を開いている。尹氏は先週開かれた最初の2回の弁論は欠席した。数か月続くとみられる裁判は、尹氏が出廷しなくても続行される。

憲法裁で不利な判断が示されれば尹氏は罷免され、60日以内に大統領選が実施される。

【翻訳編集】AFPBB News