「運河は米国からの贈り物ではない」パナマ大統領
AFPBB News / 2025年1月23日 8時31分
【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領が就任演説でパナマ運河を「取り戻す」と表明したのを受け、中米パナマのホセ・ラウル・ムリノ大統領は22日、パナマ運河は米国からの贈り物ではないと主張した。
ムリノ氏はスイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会のパネルディスカッションで、「パナマはトランプ氏の発言を全面的に拒否する。第一に、それは虚偽であるからで、第二に、パナマ運河は現在もこれからもパナマのものであり続けるからだ」「パナマ運河は米国からの譲与品でも贈り物でもない」と述べた。
トランプ氏は20日の就任式で、中国がパナマ運河周辺で影響力を強めることで、同運河を「運営している」と批判。
「われわれが運河を与えたのは中国ではない、パナマに与えたのだ。よってわれわれは運河を取り戻す」と述べた。
パナマ運河は米国によって建設され、1914年に完成。1977年に当時のジミー・カーター米大統領とパナマの国粋主義者のリーダー、オマル・トリホス氏の間で締結された条約に基づき、1999年12月31日にパナマに引き渡された。
パナマは、国連憲章の条項で「他国の領土保全や政治的独立に対する威嚇や力の行使」が禁じられているとして、トランプ氏の発言について国連に苦情を申し立てた。
中国も22日、「運河問題に干渉したことは一度もない」と主張した。
【翻訳編集】AFPBB News
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