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アウシュビッツ解放80年で式典 生存者、反ユダヤ主義を非難

AFPBB News / 2025年1月28日 10時19分

ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所の解放80年を記念する式典に出席した生存者ら(2025年1月27日撮影)。(c)Sergei GAPON/AFP

【AFP=時事】ポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所が解放されて80年を迎えた27日、記念式典に数少ない生存者の一部が出席し、反ユダヤ主義が「猛烈な勢いを得ている」と警鐘を鳴らした。

アウシュビッツ収容所はナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を象徴する場となっている。同収容所では1940〜1945年、欧州のユダヤ人約100万人に加え、非ユダヤ人10万人以上が殺害された。

式典には、50人の生存者が出席。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領、英国のチャールズ国王、フランスのエマニュエル・マクロン大統領ら数十人の外国要人も参列した。

式典でスピーチした生存者のトバ・フリードマンさん(86)は「解放から80年後、世界は再び危機にひんしている」と警告。「世界中に反ユダヤ主義が広がっている現状は衝撃的だ」と訴えた。



マリアン・トゥルスキさん(98)は「今日、そして今も、反ユダヤ主義が猛烈な勢いを得ているのを目の当たりにしている。ホロコーストを引き起こしたのは、まさに反ユダヤ主義だ」と話した。

また、ポーランド生まれのスウェーデン人医師レオン・ワイントラウブさん(99)は、若者に対して不寛容と差別に「敏感」であってほしいと訴え、欧州でナチスに触発された排斥運動が広がっている現状に苦言を呈した。

世界ユダヤ人会議(WJC)のロナルド・ローダー会長は、アウシュビッツの恐怖と2023年10月7日のイスラム組織ハマスによるイスラエルへの越境攻撃は「昔からのユダヤ人に対する憎悪」によって引き起こされたものだとし、反ユダヤ主義は「今なお支持者がいる」と主張。

「1945年1月27日、(旧ソ連の)赤軍がこの門をくぐり、世界はようやく、反ユダヤ主義が徐々に進行すればどこに至るかを目の当たりにした。それがここだ」とし、「今日、私たち全員が反ユダヤ主義をはじめ、あらゆる憎悪に決して沈黙してはならないと誓わなければならない」と訴えた。

【翻訳編集】AFPBB News

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