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マクロン大統領、ルーブル美術館の「再生」を約束

AFPBB News / 2025年1月29日 11時59分

レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」の前で改修計画案を発表するエマニュエル・マクロン大統領。仏パリのルーブル美術館で(2025年1月28日撮影)。(c)Bertrand GUAY/POOL/AFP

【AFP=時事】フランスのエマニュエル・マクロン大統領は28日、世界で最も訪問者の多い美術館といわれる仏パリのルーブル美術館を「再設計、修復、拡張」すると発表した。同館館長が施設の深刻な状況に警鐘を鳴らしたことを受けての対応となった。

マクロン氏は、レオナルド・ダビンチの名画「モナリザ」の前で改修計画案を発表。計画には、同作品のための「特別な空間」の新設、美術館入り口の増設の他、欧州連合(EU)域外からの訪問者に対するチケット価格の引き上げなどが含まれると説明した。

大統領補佐官によると、ルーブル美術館を再生する「新ルネサンス」プロジェクトの費用は7億~8億ユーロ(約1140億~1300億円)と見積もられている。



1日約2万人の訪問者があるモナリザについてマクロン氏は、個別の展示室が用意され、入場には一般展示向けのチケットとは別のチケットが必要になると話した。

また現在のガラスと金属でできたピラミッドの入り口は、年間400万人の訪問者を想定して1988年に設けられたが、昨年の訪問者はその2倍に上ったため、こうした混雑を解消する目的で、別の「新しい大きな入り口」が新設されることとなった。

同美術館をめぐっては先週、ローランス・デカール館長がラシダ・ダチ文化相に送ったメモが流出したことをきっかけに国民的な関心事となった。

メモでは「非常に深刻な事態も含めた美術館内のダメージの拡大」について報告された。

デカール氏は、一部エリアでの「漏水や大きな温度変化により、芸術作品の保存が危機的状況にある」と警告。また訪問者が多すぎ、過密状態だとも指摘した。

【翻訳編集】AFPBB News

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