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64人搭乗旅客機と米陸軍ヘリ衝突 生存絶望視

AFPBB News / 2025年1月30日 17時38分

米首都ワシントンにあるレーガン・ナショナル空港付近のポトマック川で行われている救助・捜索活動の様子(2025年1月29日撮影)。(c)ANDREW CABALLERO-REYNOLDS / AFP

【AFP=時事】米首都ワシントン近郊のレーガン・ナショナル空港近くで29日午後9時(日本時間30日午前11時)ごろ、64人が搭乗していたPSA航空の小型旅客機と米陸軍のヘリコプター「ブラックホーク」が空中衝突し、ポトマック川に墜落した。川の水温は0度に近く、現場では懸命の捜索活動が続けられている。米メディアは複数の遺体がすでに収容されたと伝えている。


PSA航空のボンバルディア製リージョナルジェットは、カンザス州ウィチタからレーガン・ナショナル空港に向かっていた。


親会社のアメリカン航空は、同機には「乗客60人と乗員4人が搭乗していた」としている。


一方、米陸軍当局者は、衝突したヘリは「ブラックホーク」で、兵士3人が搭乗していたと明らかにした。安否は今のところ分かっていない。




別の軍関係者は、「訓練飛行中」だったとしている。


現場では大規模な救助・捜索活動が進められており、強力な照明灯に照らされながら、両岸に雪が積もったポトマック川にダイバーが飛び込み、両機の残骸を捜索している様子が確認された。


ワシントンの消防局長は会見で、「非常に困難な」状況下で総勢約300人の緊急対応チームが活動していると述べた。


米CBCニュースは、現場から少なくとも18人の遺体が収容されていると警察からの情報として伝えており、またNBCは消息筋の情報として「12人以上の遺体が見つかった」と報じている。


事故を受け、ドナルド・トランプ大統領は声明で「詳しい報告を受けた」とし、搭乗者について「神のご加護がありますように」と述べていた。


だが、4時間もたたないうちに自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で航空管制を批判。


「旅客機は完璧に、通常通りのルートで空港に向かっていた。ヘリはずっと旅客機に直進していた。澄んだ夜空だ。飛行機のライトも明るかった」


「なぜヘリは上昇も下降も、旋回(せんかい)もしなかったのか。管制塔は、旅客機が視野に入っているかと尋ねるのではなく、なぜヘリに具体的な指示を出さなかったのか。悲惨な状況だが防げるはずだった。話にならない!」と痛罵した。

【翻訳編集】AFPBB News

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