ドイツ極右AfDが次期政権入りする恐れ ショルツ首相が警告
AFPBB News / 2025年2月1日 11時47分
【AFP=時事】ドイツのオラフ・ショルツ首相は1月31日、連邦議会(下院)で最大野党「キリスト教民主同盟(CDU)」が極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」と連携したことを受け、AfDが年内にも次期政権に参加する可能性があると警鐘を鳴らした。
CDUは1月29日、連邦議会でAfDの票の助けを借りて、政府に移民政策の厳格化を求める決議案を可決。他党からは、極右政党とのいかなる協力も禁じるという長年のタブーを破る行為だと非難された。
ショルツ氏は週刊紙ツァイト・オンライン版に対し、こうした策略を受けて、中道右派CDUの党首で、次期首相の最有力候補と目されているフリードリヒ・メルツ党首は「信用できないとの批判にさらされている」と語った。
メルツ氏がこれまで、極右には関わらないと明言してきたことを指摘し、AfDと連立を組むことはないという同氏の誓約にも疑問符が付くと主張。
さらに、オーストリアの政局を引き合いに出した。同国では昨秋の総選挙で極右・自由党(FPOe)が初めて第1党となり、今や保守・国民党(OeVP)と連立政権を組む寸前となっている
ショルツ氏は「OeVPでさえ『FPOe主導の政権は生まれない。FPOeとは連立しない』と主張していた」「(だが)今やFPOeとの連立政権が実現し、FPOe所属の首相さえ誕生するかもしれない」と警告。
ドイツで2月23日の総選挙の後、CDUが他党と「形式的な」連立協議を行い、最終的にはAfDに頼る可能性もあり得るとの考えを示した。
ドイツの選挙では連立協議が長引くのが通例だが、ショルツ氏はCDUとAfDの連立について「例えば10月にも実現する可能性がある」と述べた。
世論調査の政党支持率では、メルツ氏のCDUと姉妹政党の「キリスト教社会同盟(CSU)」による統一会派「キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)」が約30%で首位。AfDはわずかに数字を伸ばし、約21%で2位につけている。ショルツ首相の中道左派政党「社会民主党(SPD)」は約16%と低迷している。
【翻訳編集】AFPBB News
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