エルサルバドル、米国人犯罪者の収監を提案 米国務長官
AFPBB News / 2025年2月4日 15時32分
エルサルバドル・エルコンゴのコアテペケ湖畔にあるナジブ・ブケレ大統領(左)の自邸で会談するマルコ・ルビオ米国務長官(2025年2月3日撮影)。(c)Mark Schiefelbein / POOL / AFP
【AFP=時事】中米エルサルバドルのナジブ・ブケレ大統領が米トランプ政権に対し、米国人の犯罪者をエルサルバドルの刑務所に受け入れ、収監するという異例の提案を行った。マルコ・ルビオ米国務長官が3日、この提案についてて発表した。
自国民を外国の刑務所に送る措置は現代の民主主義国家でほとんど例がなく、実行されれば米国の裁判所で異議が上がることは確実だ。
ブケレ大統領は大々的な犯罪撲滅策でエルサルバドル国内での支持を急上昇させ、ドナルド・トランプ米大統領の周辺からも英雄視されている。
エルサルバドルの首都サンサルバドルで会見したルビオ米国務長官は、ブケレ氏の申し出について「米国の市民権や合法的な居住権を持つ者も含め、米国で拘束されている危険な犯罪者を、彼の国の刑務所に収容するという提案だ」と説明。
「こうした友好(的な提案)を申し出た国はかつてない」と称賛し、「われわれは深く感謝している。この件については今日すでにトランプ大統領と話した」と述べた。
ルビオ氏は米国からの移送対象として、米国の市民権を取得した中南米のギャング構成員のメンバーを想定していることも示唆した。この中には、エルサルバドルの「マラ・サルバトルチャ(MS-13)」やベネズエラの「トレンデアラグア」のメンバーが含まれる。
トランプ米大統領は先月の政権復帰以降、合法的な滞在資格を持たない移民の強制送還を加速させることを最優先課題としている。また、合衆国憲法に明記されている出生地主義に基づく制度を廃止する意向も表明した。
トランプ氏はさらに2001年9月11日の米同時多発攻撃以来、テロ事件の容疑者を収容してきたキューバ・グアンタナモ湾にある米海軍基地に、「犯罪歴のある不法移民」3万人を収容する計画も発表している。
【翻訳編集】AFPBB News
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