アンコールワットのサル、ユーチューバーの影響で攻撃的に
AFPBB News / 2025年2月5日 19時28分
カンボジア・シエムレアプ州にあるアンコールワット遺跡群でマカクザルを撮影する観光客(2022年7月5日撮影、本文とは関係ありません)。(c)TANG CHHIN SOTHY and TANG CHHIN SOTHY/AFP
【AFP=時事】カンボジア当局は5日、アンコールワット遺跡周辺に生息する野生のサルがユーチューバーの影響で凶暴化し、観光客を襲ったり、寺院の石の建造物や案内板を損壊したりしているとして注意を促した。
観光客に注意を呼び掛けたのは、アンコールワット遺跡を管理しているアプサラ機構。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産にも登録されている同遺跡では「凶暴な」マカクザルが増えており、かまれることもあるとした。
アンコールワット遺跡周辺の森林に生息しているマカクザルについて、アプサラ機構は、人間との接触、特にオンラインへの投稿目的で動画を撮影する人々によって、行動様式が変化してきていると指摘。
一部のユーチューバーが動画撮影のためにたびたび餌を与えていることから、「野生のサルが人慣れして凶暴化し、食べ物を盗み、人にけがをさせる事例が増えた」と説明している。
中には、マカクザルを虐待する様子を撮影していたとされるユーチューバーもいるという。
アプサラ機構の広報はAFPに対し、マカクザルが「観光客をかむだけではなく、石造りの建造物によじ登って押し倒し、寺院を損壊している」と話し、案内板も壊していると付け加えた。
同機構はサルに近づかないよう観光客に呼び掛けており、また今後のために「適切な対策」を模索しているとした。
9〜15世紀に建設されたアンコールワットはカンボジアの主要な観光名所で、昨年は100万人以上の外国人観光客がアンコール遺跡公園を訪れた。
同国の農林水産省は昨年、公共の場にいるサルを調査し、人間に攻撃的なサルを特定して別の場所に移す計画を発表した。
【翻訳編集】AFPBB News
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