「反キリスト教的偏見撲滅」タスクフォース設置 トランプ氏
AFPBB News / 2025年2月7日 9時30分
【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は6日、政府内に「反キリスト教的偏見を撲滅」するためのタスクフォースを設置すると発表した。
共和党のトランプ氏は、米国で多数派を占めるキリスト教徒に対する「迫害」を終わらせるため、タスクフォースの長にはパム・ボンディ新司法長官を任命すると述べた。
タスクフォースの任務は、司法省や内国歳入庁(IRS)、連邦捜査局(FBI)などの政府機関内の「あらゆる形態のキリスト教に対する標的化や差別を直ちに停止」することだという。
タスクフォースは「米国社会内でのキリスト教に対する暴力や破壊行為」を訴追するという。
トランプ氏は首都ワシントンのホテルで行われた全国朝さん祈祷会で、「われわれは、学校、軍隊、政府、職場、病院、公共の場所でキリスト教徒を守る」と述べた。
さらに、「ホワイトハウス信仰局」の設置も発表し、自身の宗教的助言者でもあるテレビ宣教師のポーラ・ホワイト氏を長に任命した。
この発表は、トランプ氏の2期目開始に伴う連邦政府の大粛清のさなかに行われた。トランプ氏は、多様性プログラムやトランスジェンダーの人々を標的にしたものなど、保守的な政策を支持する大統領令を相次いで発表している。
ポルノ女優との不倫に絡み過去に支払ったとされる口止め料をめぐって業務記録を改ざんした罪に問われた事件で有罪評決を受けたにもかかわらず(キリスト教において不倫は罪とされる)、トランプ氏は長年、右派キリスト教徒の擁護者となってきた。
トランプ政権の閣僚には、J・D・バンス副大統領やピート・ヘグセス国防長官らキリスト教国家主義者(クリスチャン・ナショナリスト)とつながりのあるメンバーが複数いる。
トランプ氏自身は特に宗教的とはみなされていないが、2024年6月に行われたペンシルベニア州バトラーでの選挙集会での暗殺未遂事件を生き延びて以降、それ以前よりも信心深くなったと述べている。
トランプ氏は6日、首都ワシントンで開催された別の朝さん祈祷会で、「それ(暗殺未遂事件)は私の中の何かを変えた。より強くなった気がする。私はもともと神を信じていたが、今では神への信仰がはるかに強くなった」「われわれは宗教を取り戻さなければならない」と述べた。
トランプ氏は1月20日の就任演説でも暗殺未遂事件に言及し、「米国を再び偉大にするため、神に救われた」と述べている。
【翻訳編集】AFPBB News
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