ハマスとイスラエル、5回目の人質・拘束者交換
AFPBB News / 2025年2月9日 10時11分
【AFP=時事】イスラエルとイスラム組織ハマスは8日、パレスチナ自治区ガザ地区での停戦合意に基づき、5回目の人質と拘束者の交換を完了した。ハマスはイスラエル人3人を解放。イスラエルは、拘束していたパレスチナ人183人を釈放した。
NGO「パレスチナ囚人クラブ」は、釈放された183人のうち7人が入院を必要としていると述べ、刑務所での「残虐行為」や虐待を非難した。
イスラエル軍は、2023年10月7日のハマスによる越境攻撃の際に捕らえられたイスラエル人男性3人が8日、イスラエル領内に着いたと発表した。
イスラエル・テルアビブでは、3人がガザ中部デイルアルバラフでハマスから赤十字国際委員会に引き渡される様子が生中継され、歓声が上がった。
しかし、3人は痩せて顔色も悪く見えたことから、健康状態が懸念された。解放された男性のいとこは、「元気そうには見えない」「これから適切な治療を受けて強くなるだろう。彼には素晴らしい家族がいて、私たち全員が支える」と語った。
一方、イスラエルが占領するヨルダン川西岸ラマラでは、イスラエルが釈放したパレスチナ人を迎えるために親族や支持者が集まり、バスから降りると抱きしめて歓声を上げた。
しかし、息子が釈放されたファクリ・バルグーティさん(71)はAFPに、イスラエル兵が自宅に押し入り、バルグーティさんを殴打し、息子の解放を祝わないよう警告したと打ち明けた。
バルグーティさんは、イスラエル兵が「真夜中すぎに入ってきて、すべてを壊し、私を別室に連れて行き、殴打してから去って行った」「病院に運ばれたが、肋骨(ろっこつ)が折れていた」と話した。
ハマスはこれまでに合意に基づいてイスラエル人16人、タイ人5人を解放した。
停戦の第1段階(42日間)では、残りの日数でさらに17人の人質の解放を目標としている。
第2段階の交渉は3日に始まる予定だったが、詳細は明らかにされていない。
ハマス幹部のバッサム・ナイム氏は8日、イスラエルの「第1段階における遅延と取り組みの欠如は、この合意を危険にさらし、停止または崩壊させる可能性がある」と、AFPのインタビューで述べた。
また、人質の状態については、「ガザの厳しい状況下では許容できるもの」だと指摘した。
【翻訳編集】AFPBB News
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