デュプレシがストリックランドに完勝 UFCミドル級王座防衛

総合格闘技イベント「UFC 312」、ミドル級タイトルマッチ。勝利を喜ぶドリカス・デュプレシ（2025年2月9日撮影）。(c)Saeed KHAN / AFP

【AFP＝時事】総合格闘技イベント「UFC 312」が9日、豪シドニーで行われ、ミドル級タイトルマッチで王者ドリカス・デュプレシ（南アフリカ）がショーン・ストリックランド（米国）を判定3-0（50-45、50-45、49-46）で下し、防衛に成功した。

デュプレシは昨年1月にストリックランドを判定2-1で破って王座に就くと、同8月のイズラエル・アデサニヤ（ナイジェリア）戦で初防衛に成功。1回目のデュプレシ戦で自身の勝利を主張していたストリックランドはパウロ・コスタ（ブラジル）を退けて今回の再戦にこぎつけていた。

前戦は小さな差が勝敗を分けたが、今回はデュプレシの完勝だった。得意のハイキックを使って静かな展開の第1ラウンドを戦うと、第2ラウンドは攻勢を強め、コンビネーションでストリックランドの顔から出血させた。焦る様子を見せないストリックランドに対し、第4ラウンドに入っても圧倒。強烈な右フックでストリックランドの鼻を捉えるなどし、そのまま試合を締めくくった。

デュプレシは試合後、ストリックランドをKOするのは「ほぼ不可能」と話しつつ、「サブミッションかKO、5ラウンドになっても完全に圧倒することを目指していた」と明かし、「それができたと思う。全力は尽くした」と続けた。

第4ラウンド以降は被弾した鼻を明らかに気にしている様子だったストリックランドは、折れた鼻を元の位置に戻して戦い続けたと明かし、「正々堂々とやられた」とデュプレシをたたえた。

もう一つのメインカードの女子ストロー級タイトルマッチでは、張偉麗（中国）がタチアナ・スアレス（米国）に判定3-0で完勝し、3連続防衛に成功した。

【翻訳編集】AFPBB News