警官侮辱のカー選手に無罪評決、チェルシー女子のスター

人種差別的嫌がらせの裁判で、ロンドンのキングストン刑事法院に入るサッカーイングランド女子スーパーリーグ、チェルシーのサム・カー（2025年2月11日撮影）。(c)JUSTIN TALLIS/ AFP

【AFP＝時事】サッカーイングランド女子スーパーリーグのチェルシーに所属するサム・カー選手（31）が、英国の警察官を「ばか白人」と呼び、人種差別的嫌がらせの罪に問われた裁判で、ロンドンのキングストン刑事法院の陪審は11日、カーに無罪評決を下した。

事件は2023年1月30日にロンドン南西部で起き、カー選手と同じ女子サッカー選手でパートナーのクリスティー・メウィス選手はロンドン市内で飲酒した後、タクシー内で嘔吐したにもかかわらず清掃費用の支払いを拒否し、さらに窓を壊したとして運転手に警察署へ連れて行かれた。そしてそこで警察官に対して「侮辱的で無礼」な態度を取り、「ばか白人」と呼んだ。

陪審は前日から4時間以上にわたって話し合った末、無罪評決を下した。

裁判官は評決後、「私の考えでは、彼女自身の行動が訴えを起こされる大きな要因となった」と述べると、評決に異議を唱えるつもりはないと話した。

カー選手は評決の読み上げ中には感情を見せなかったが、裁判官が退席した後に弁護士に向かって親指を立てた。

【翻訳編集】AFPBB News