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おひとりさまの年金生活。毎月の生活費、何にどれくらいかかる?

オールアバウト / 2024年5月6日 8時10分

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仕事を辞め、年金だけの生活を始める人にとって「年金だけで生活できるの?」「年金生活での、生活費はどのぐらいを目安にすればいいの?」などが気になるはずです。

仕事を辞め、年金だけの生活を始めるおひとりさまにとって「年金だけで生活できるの?」「年金生活での、生活費はどのぐらいを目安にすればいいの?」などは気になるものです。

一人暮らしで年金生活。毎月の生活費はいくら?

実際、年金は2カ月に1回のペースで振り込まれるということもあり、給料をもらっていた生活とは立て付けも違います。今までと同じようなお金の使い方では、家計が回らなくなってしまうかもしれません。

そうならないためにも、まずは、年金で生活されている方々の1カ月あたりの生活費を知っておきましょう。年金だけでは足りないと感じたら、今からできる節約に目をむけてみましょう。

65歳以上の単身・無職世帯1カ月あたりの平均生活費

まずは、総務省「家計調査報告(家計収支編)2023年」の65歳以上の単身無職世帯のデータで、1カ月間の生活費を見てみましょう。
出所:総務省「家計調査報告(家計収支編)2023年」
こちらのデータによると、一人暮らしの生活費は、1カ月あたり14万5430円です。別途、税金や社会保険料などの非消費支出が1万2243円あるため、その支出を含めると、15万7673円になります。

したがって65歳以上の単身世帯であれば、1カ月分の生活費は約15万円が目安になります。

ただ、このデータは持ち家の人が主な対象者となっています。そのため、賃貸の人の場合は、家賃などの支出がさらに増えると考えられます。

もし、ご自身の生活費がデータの平均値よりも多いという場合は、どの費目が多いかチェックしてみると、お金の使い方を見直すきっかけになります。

単身世帯の生活費のうち、割合の高い5つの費目の節約術

では、先ほどの単身世帯のデータから、生活費の中で割合の高い費目5つの節約術を紹介します。

1:食料費

単身世帯の生活費の中で割合が高い食料費は、消費支出(非消費支出も含む)の27.6%(4万103円)を占めています。1日あたり約1300円、1食あたり約430円かかっています。

食料品については、2022年あたりから、小麦粉、加工食品、清涼飲料水などを中心に、あらゆる食品で値上がりしています。そのため、さしてムダなものを買っていなくても、支払額は膨らみがちです。こんなときだからこそ買い物にルールを設け、管理する習慣をつけましょう。

買い物のルールには、以下のようなものがあります。

・買い物する回数と予算を決める
・毎回、必要なものリストを作る
・安いからといってまとめ買いをしない
・お惣菜は買わない
・調味料は、さ(砂糖)、し(塩)、す(酢)、せ(醤油)、そ(味噌)に限定する

スーパーに行けば、いろんなものがあるので、ついムダなものを買ってしまうこともあるでしょう。しかし、ルールを設けておけば、迷うことはありません。

また、食品ロスを減らすために、冷蔵庫の整理を心掛けることも大事です。時には、冷蔵庫が空っぽになるまで買い物に行かないなど、手元にある食材を使い切るようにしましょう。

2:交際費

交際費は、消費支出(非消費支出も含む)の11%(1万5990円)となっています。交際費は、ムダ遣いしていると感じることもあれば、適当と感じる場合もあるでしょう。

現状よりも、少し減らしたいなと思うのであれば、自分自身の興味のあることや、有意義な時間の使い方、毎月の理想の交際費はどのくらいかなどを整理しましょう。

自分自身の物差しを、明確にすれば、気乗りのしないお付き合いは遠慮なく断ることができ、時間もお金も浪費することがなくなるでしょう。程よい距離感で、趣味や価値観の合う人と、細く長く交流するようにしましょう。

3:光熱・水道費

光熱・水道費は、消費支出(非消費支出も含む)の9.9%(1万4436円)を占めています。エネルギー価格の高騰で、2022年よりも節約を心掛けているけど、なかなか思うように電気代やガス代を抑えられていないという方が多いのではないでしょうか。

節電といっても、暑さ・寒さに対しては、適度に暖房冷房を入れないと健康を害する可能性もあります。この点については、健康優先で考えましょう。

節電するには、厚手のカーテン・遮光カーテンなどに替えたり、窓サッシに隙間テープを貼ったりするなどがあります。どちらも、窓からの熱気・冷気を遮断でき、温度を適切に維持できます。

少しお金がかかりますが、節約につながる投資と考え、計画的に取り組むとよいでしょう。

4:交通通信費

交通通信費は、消費支出(非消費支出も含む)の10.4%(1万5086円)を占めています。

スマホやパソコンなど毎月発生する通信費は、契約内容の見直しや、セット割などを検討し安く抑えるようにしましょう。

交通費は、外出したときに、他の用事も済ませるようスケジュールしたり、徒歩圏内にあるサービスを利用したりすれば節約できるでしょう。

5:教養娯楽費

教養娯楽費は、消費支出(非消費支出も含む)の10.5%(1万5277円)を占めています。主に趣味や習い事が含まれています。

これらを節約する方法の一つとしては、自治体主催の教室やイベントに参加するということがあります。自治体主催だと、シニアが参加できる料理教室や健康体操、ハイキングなどさまざまなものがあり、参加費も実費分だけで割安にすむことが多いです。

また、図書館を利用すれば、ざまざまな分野の書籍が無料で楽しめます。

他にも、プランター菜園で旬の野菜やハーブを栽培すれば、趣味と実益を兼ねることができます。

まとめ

食料費、電気代、ガス代など、さまざまなものが値上がりして、家計のやり繰りが大変です。

こんなときこそ費目ごとの予算を決め、その範囲内で豊かに暮らすにはどうすればよいかを考えましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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