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新NISA「貯蓄から投資へ」ブームに待った!初心者がやりがちなミス4選

オールアバウト / 2024年5月28日 12時20分

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2024年1月から新NISAがスタートし、「今度こそ投資を始めてみよう!」と考えている人も多いと思います。初心者が陥りがちなミスや、それを防ぐにはどうすればいいのかをお伝えします。

新NISAで増える選択肢、初心者がやりがちなミスとは?

2024年1月から新NISAがスタートし、「今度こそ投資を始めてみよう!」と考えている人も多いと思います。新NISAでは、毎月コツコツと投資信託を購入していく「つみたて投資枠」と、株式投資もできる「成長投資枠」が併用可能なため、ローリスクからハイリスクまでさまざまな金融商品を購入できるようになります。

しかし初心者の方にとっては、選択肢が増える分、迷うことも増えるでしょう。今回は、初心者が陥りがちなミスについてお伝えします。

投資の鉄則を守る!

本題に入る前に、まずは投資を始めるうえで守るべき投資の鉄則を確認しておきましょう。

投資の鉄則

・失っても困らないお金で始める
・投資を学ぶ……お金に働いてもらうには学びが必要
・長期・少額・分散を基本スタイルに
・価値観に合う投資先を
・分からないものに手を出さない

一方、初心者が陥りがちなミスが以下となります。

・多額のお金を一度に投資する
・偏った情報に翻弄される
・値動きに翻弄され短期での売買や塩漬けをしてしまう
・儲かりそうな商品を購入する

それでは一つ一つ見ていきましょう。

1. 多額のお金を一度に投資する

退職金や相続などでまとまったお金が手に入った際に気を付けてほしいのが、ドカンと投資してドカンと損失を出し、撤退してしまうケースです。時折、「株は危険だが、投資信託は大丈夫」と思っている方をお見掛けしますが、投資信託でも一度に大金を投じれば株式と同様ハイリスクになる金融商品です。

少額であっても損が出ると悲しいものですが、それが大切なマイホーム資金や教育費、老後資金であればとても困ることになります。そのためにも、まずは失っても困らないお金はいくらなのかをしっかり考えることが大切です。この点を踏まえて、新NISAの2つの投資枠について考えてみましょう。

「つみたて投資枠」

毎月の貯蓄額から、失っても困らず、損が出ても勉強代として納得できる金額がいくらかを考えましょう。例えば、毎月5万円を貯蓄していて、1万円くらいなら失っても困らないと思えるのであれば、1万円からスタートさせましょう。

「成長投資枠」

株式投資は初期投資費用として数十万円が必要になることが多いです。家計の貯蓄から、失っても困らない金額を明確にし、その範囲内で投資をスタートさせましょう。

2. 偏った情報に翻弄される

銘柄を選ぶ場合、ネットで検索する人は多いでしょう。しかし、ネット検索では自分に都合の良い情報だけを選び、情報が偏りがちです。特に「儲かりたい」という気持ちが強いほど、ハイリスクな商品を選んでしまったり、詐欺に引っかかったりする可能性も高まります。

そのため、最初は資産運用について広く体系的に情報を得て学ぶことをおススメします。金融庁や金融広報中央委員会のような公的なサイトや、口座を開いた証券会社のサイト内の初心者向け動画などで学ぶといいでしょう。

また、ネットや雑誌で紹介されているおススメ銘柄をそのまま購入するのも考えものです。情報が広く出回った時にはもう遅く、ネットや雑誌に掲載されるまでには時差があるため、これらの情報を鵜呑みにするのは危険です。

しかし、トレンドとしてどんな銘柄が注目を集めているのか、なぜそれらが注目を浴びているのかを調べることはとても良いことです。投資判断の助けとなるでしょう。

3. 値動きに翻弄され短期での売買や塩漬けをしてしまう

初心者のうちは損失が出ると右往左往してしまいます。値上がりすると期待して購入しても、値下がりするのは投資の常ですね。反対に、値上がりして利益が出た際には、今度は値下がりするのではないかと不安が募り、やはり右往左往するものです。そうすると、長期で保有するつもりであっても、短期間で売却してしまうことがあります。そこで、以下の投資スタンスを徹底するようにしましょう。

「つみたて投資枠」

長期・少額・分散が基本スタイルです。ここでの「長期」は10年以上を指します。損益に翻弄されずに長い目で見ることが重要です。

「成長投資枠」

まとまったお金を株式等で運用するため、値動きは激しくなります。買う時には、「○%の利益が出たら、○%の損失が出たら売却する」というルールを決めておくとよいでしょう。

投資を成功させる大きなポイントは「リスク&メンタルのコントロール」です。感情に流されて売買するのではなく、リスクをコントロールし、メンタルに翻弄されずに投資をしていくことがとても大切になります。また、売却益を目的とするのではなく、配当や株主優待といったインカムゲインを目的にし、優良株を長期で保有するのもいいでしょう。

他にも、大きく損失が出ると「塩漬け」といって放置してしまうケースも多く見掛けます。リーマンショックの時は多くの人が損失を出し「塩漬け」したものです。数年待てば元の価格に戻ることがないわけではありませんが、その数年は「機会損失」とも言えます。

さっさと損切りして気持ちを切り替え、利益の出そうな商品に投資をする方が経験値も高まり、生きたお金として使うことができるように思います。

4. 儲かりそうな商品を購入する

儲かりそうな商品、つまりハイリターンな商品はハイリスクな商品でもあります。ローリスクハイリターンなんてものは投資の世界には存在しません。そもそも、投資を始める理由として「今からコツコツと資産形成したい」と考えている人はあまりリスクが取れませんので、ハイリスクな運用を求めてはいないはずです。

まずは「つみたて投資枠」から始め、投資に慣れてから「成長投資枠」で株式投資などにステップアップするのがよいでしょう。儲かりたいという欲望にかられた時は、投資の目的に戻るとクールな思考を取り戻せます。

また、S&P500といったアメリカ株のインデックスファンドが大変人気で売れていますが、アメリカ株を買うということは、お金が日本からアメリカに流出しているとも言えます。投資の本来の目的には「企業を応援する」という考え方があります。日本企業を下支えするためにも、日本株のインデックスファンドや個別株に投資をすることも大切ではないかと思います。

今回は初心者が陥りがちなミスについて取り上げましたが、投資の世界に失敗はつきものです。大切なことは大きな失敗をしないことです。機関投資家やプロのトレーダーがいる中、私たち個人投資家が結果的に利益を出していくには、小さな失敗と成功を繰り返しながら相場観を身に付け、自分なりの投資法をじっくりと磨き上げていくことが大切です。新NISAでは非課税投資期間が無期限化されましたので、時間をかけてじっくりと向き合っていきましょう。

文:二宮 清子(ファイナンシャルプランナー)

家計管理や節約を軸に、生活に寄り添った提案を行うファイナンシャル・プランナー。家庭科の教師としての勤務経験があり、赤字家計を脱出した自分の体験から、ユーザー目線でのアイデアを発信している。
(文:二宮 清子(ファイナンシャルプランナー))

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