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STARTO社は芸能界随一の「超絶ホワイト企業」に!? “攻めの姿勢”を続ける事務所の今後に注目

オールアバウト / 2024年5月28日 21時45分

STARTO社は芸能界随一の「超絶ホワイト企業」に!? “攻めの姿勢”を続ける事務所の今後に注目

松本潤さんの独立など、いろいろと動きがある「STARTO ENTERTAINMENT」。旧ジャニーズ事務所のタレントが所属する芸能事務所ですが、実態はどんな会社なのか。元テレビ局スタッフの筆者が、その魅力や動向を徹底解説していきます。

旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.)から、タレントたちのマネジメントを引き受けた「STARTO ENTERTAINMENT(以下、STARTO社)」。2024年4月10日から本格始動を開始し、スタート時点では28組295人のタレントがSTARTO社と契約したと公表されています。

そんなSTARTO社は、4月10日に東京ドーム、5月29、30日には京セラドーム大阪で、同社が主催するイベント『WE ARE! Let's get the party STARTO!!』を開催。事務所の性加害問題で揺れ動いた多くのタレントたちが出演し、高い注目を集めています。

華々しいスタートを切ったSTARTO社ですが、そんな中で嵐の松本潤さんが2024年5月30日をもって独立することを発表。さらに、King & Princeの2人は「King & Prince株式会社」を設立しSTARTO社とグループエージェント契約を結んだことを発表しました。

開業から、短期間で怒涛(どとう)の展開を迎えているSTARTO社。情報の多さに、ファンも戸惑っているところだと思います。そこで、この記事では元テレビ局スタッフの筆者がSTARTO社の最近の動向を分かりやすくまとめ、さらに今後の展望を占っていきます。

旧ジャニーズ事務所タレントの受け皿となるSTARTO社とは?

まず、STARTO社とは何なのか、簡単におさらいしていきましょう。旧ジャニーズ事務所が性加害問題でタレントのマネジメントを行うことが難しくなり、受け皿としてSTARTO社が発足。旧ジャニーズ事務所との資本関係を全く有しない企業として2023年10月に作られ、代表取締役に福田淳さん、取締役CMO(Chief Marketing Officer)に20th Centuryの井ノ原快彦さんが就任しました。

福田さんは、俳優、アーティストとして活躍するのん(能年玲奈)さんの復活を手助けした人物として知られ、自身の会社である「スピーディ」ではアートビジネスやイベント事業などを行っています。福田さんを中心としてSTARTO社は船出し、タレントに対して通常の芸能事務所と同じマネジメントの他に、自由度が高い“エージェント契約”も結べる体制を整えました。

旧ジャニーズ事務所時代には、自由度が高いエージェント契約は考えられない制度でした。一括してマネジメントを行い、タレントの売り込みも事務所が総力を上げて実施。人気タレントの番組にバーターとして後輩タレントを入れ込むことも多く、テレビや雑誌と組んで次々と新たなスターを生み出してきた歴史を持っています。

その代わり、事務所から独立すればテレビや雑誌に出演しづらくなり、他の事務所所属と比較して独立するタレントが少ない状況が続いていました。そういった閉塞感を打破し、旧ジャニーズ事務所との決別をアピールするためにも、STARTO社はタレントが自由に動けるエージェント契約を取り入れたと考えられます。

旧ジャニーズ事務所のタレントが多く所属しながらも、全く新しい会社として運営を行っているのがSTARTO社となります。

タレントやファンにとって“天国”のような新契約!?

このエージェント契約は画期的な制度で、STARTO社が成功させれば今後の芸能界の大きな転換期になるかもしれません。現在は嵐、TOKIO、King & Princeが、グループとしてエージェント契約を締結。嵐の櫻井翔さん、大野智さん、相葉雅紀さんとKing & Princeの2人は、個人でSTARTO社に所属しながら、グループ活動は自分たちでコントロールできる変わった契約を結ぶことになりました。
この制度はタレントにとっていいことづくしの契約。個人の活動はマネジメントしてもらいながら、コンサートやCD販売、ファンクラブの運営など多額の売り上げが生まれるグループ活動にこれまで以上に関わることができるようになります。

利益配分は明らかになっていませんが、自分たちの会社で事業を起こせばかなりの売り上げが計上できることでしょう。そうなれば、ギャラが上がるのはもちろんのこと、ファンに向けたコンサートやイベントを、自分たちで自由に開催できるようになります。

これまでは良くも悪くも、事務所の強大な影響力のもと、各グループやタレントは方向性や売り出し方を決められてきました。自由に活動したければ、山下智久さんや赤西仁さん、錦戸亮さんのように独立する必要があり、正直かなりハードルが高かったのが事実です。

エージェント契約ができたことで、タレントは自分たちの活動をより自由に行うことが可能に。これまでの旧ジャニーズ事務所の売り出しが全て悪いとはいえないですが、特にすでに知名度があるグループやタレントにとっては、STARTO社の方針はおいしいところしかなく、天国のような契約が結べる会社だといえるでしょう。

ファンにとってもいいことづくしで、これまでよりアイドルたちを身近に感じられることになります。サブスクでの楽曲配信やSNSでの情報発信なども解禁され、タレントはSTARTO社の発足以来自由に活動を行っています。タレント、ファンのことを第一に考える芸能事務所として、STARTO社は高い評価を受けるでしょう。

芸能界のルールがガラリと変わる可能性も

そんな“超絶ホワイト企業”であるSTARTO社ですが、松本潤さんは5月30日をもって独立することを宣言しました。嵐としての活動はエージェント契約を結んでいますが、先立って独立した二宮和也さんと同じく、今後は個人事務所で俳優業などを行っていくことになります。

二宮さんにもいえますが、これまでの事務所であれば、独立してグループ活動を継続するのは不可能でした。というより、他の芸能事務所でもそんなに虫のいい話は通用しないでしょう。なのに、松本さんも二宮さんも独立しながら嵐を続けるという“ウルトラC”を達成。STARTO社の懐の深さを見せつける出来事になりました。

それに、これまでの事務所ならば独立後にタレントは苦戦するのが常でした。しかし、二宮さんはより活躍の幅が広がり、2024年7月からは『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)で主演を務めることが決定。バラエティ番組『クイズ 多い方が勝ち!』(日本テレビ系)もスタートし、YouTubeチャンネル『よにのちゃんねる』の勢いも継続しています。

また、元V6の三宅健さんと岡田准一さん、元Kis-My-Ft2の北山宏光さん、元King & Princeの平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さん、さらに俳優の生田斗真さん、風間俊介さんら独立組も変わらぬ人気を確保。2024年3月に独立したKinKi Kidsの堂本剛さんも含め、独立してメディアから姿を消したタレントは1人もいません。

テレビ関係者からも「忖度(そんたく)はなくなった」の声

特に旧ジャニーズ事務所は独立に対して厳しい姿勢を見せ、テレビや雑誌などは退所したタレントを使いづらいプレッシャーを感じていました。それが、STARTO社に変わってから筆者の知り合いであるテレビ関係者に聞いても、過去に感じたようなプレッシャーはなく、テレビや雑誌も忖度(そんたく)は2024年に入ってすでに辞めているという意見が聞けました。

STARTO社は契約だけでなく独立に対しても寛容になり、タレントは活動を自由に選択できるように。タレントを大切にする事務所だと周知することに成功し、今後は他の事務所にもこういった考えが波及していく可能性が大です。

かつて、同事務所は独特な運営方針で、ある意味で“日本の芸能事務所らしい”タレント管理を行ってきました。片や、STARTO社はアメリカなどで普通になっているエージェント契約や独立の自由を掲げています。真逆の運営方針をわざと取っているのかは不明ですが、海外のエンタメ業界にも精通している福田社長の手腕が生きているのは間違いないでしょう。STARTO社が、日本の芸能界をガラリと変えてしまう可能性すら秘めています。 

タレントにもさまざまな動きが……今後のSTARTO社はどうなる?

さて、開業から時間もたっていないのにトピックスが多いSTARTO社ですが、その裏では在籍しているタレントにもさまざまな動きが出ています。

まず、2024年5月には、関西発の「SUPER EIGHT」「WEST.」「なにわ男子」が参加する新プロジェクト「KAMIGATA BOYZ(カミガタボーイズ)」が始動。コラボ楽曲『無責任でええじゃないかLOVE』を発表するなど、すでに動きを見せています。3グループともに人気が高い上に、“関西”というくくりがあることで、今後はテレビ番組やイベントなどで大活躍が予想されます。

さらに、関西からは「Aぇ! group」が、2024年5月15日にCDデビューを達成。デビューシングルの『《A》BEGINNING』は初週だけで62万枚以上のセールスを記録し、超大型新人が誕生しました。メンバーはトーク力も高く、関西ではおなじみの存在。グループで出演するバラエティ番組『あっちこっちAぇ!』(ABCテレビ)もスタートするなど、今後はテレビ出演も急激に増えそうです。

また、2024年5月24日には、公式Webサイトでジュニアの募集を開始。ジュニアオーディションの開催も行われるようで、生え抜きのSTARTO社が生み出すアイドルの誕生も予感させます。

「山下智久×timelesz」が実現! 新たな動きに期待が高まる

そんな中、驚きのニュースとしてtimelesz(元Sexy Zone)が2024年6月19日に発売する作品で、リード曲が山下智久さんプロデュースの『Anthem』に決定したと発表しました。

かつて事務所から独立したタレントは、STARTO社に所属するアイドルと共演することは難しい現状でした。それだけに、山下さんがtimeleszのプロデュースをするというのは異例中の異例。このコラボが行われたことで、旧ジャニーズ事務所を独立したタレントが、STARTO社のタレントと番組共演やコラボを行う可能性が高くなってきました。

山下さんは、亀梨和也さんともコラボを行っているだけに、風穴を開けてくれたことになります。今後、事務所を去っていったタレントとSTARTO社がどんなコラボを見せてくれるのか、楽しみの幅が広がったことになります。

STARTO社が描く“未来のエンタメ”に注目

ここまで説明した通り、STARTO社は旧ジャニーズ事務所とは正反対ともいえる、“攻めの姿勢”を見せる芸能事務所です。タレントとのエージェント契約や、独立していったタレントとのコラボなど、ある意味で「何でもあり」な器のデカさを感じさせます。

新規事業も次々とスタートさせ、個性豊かなアイドルたちが未来のエンタメを作り出すために動き出しています。性加害問題で揺れ動いた旧ジャニーズ事務所のタレントたちは、このままテレビや雑誌から消えるといわれていました。そんなトップスターたちを救い出し、自由に活動させることで福田社長を筆頭とするSTARTO社は、新たなエンタメを作り出していくことでしょう。

芸能界に新たな歴史を刻み始めているSTARTO社。今後はどんなサプライズを見せてくれるのか、アイドル好きではない人でも注目すべき芸能事務所となっています。

この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)

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