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上智大学、イスラエルに「即時停戦」求める声明出すも「お気持ち構文じゃんこんなの」の声

オールアバウト / 2024年5月29日 19時5分

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上智大学は5月28日、イスラエルによるパレスチナのジェノサイドに声明を出しました。(サムネイル画像出典:上智大学公式Webサイトより)

上智大学は5月28日、イスラエルによるパレスチナのジェノサイドに声明を出しました。歓喜の声が上がる一方で、同大学の姿勢を問題視する声も上がっています。

「智大学は常に弱い立場の人々とともにあります」

「学長メッセージ ガザ地区の人道危機によせて」と題し、同大学の学長である曄道佳明氏が出した今回の声明。書き出しは、「教皇フランシスコのメッセージにもあるように、国際社会はパレスチナ・ガザ地区に起きている人々の非人道的な状態に極めて大きな憂いと憤りを抱いています」と、怒りを込めたものです。

以下に全文を掲載します。

「教皇フランシスコのメッセージにもあるように、国際社会はパレスチナ・ガザ地区に起きている人々の非人道的な状態に極めて大きな憂いと憤りを抱いています。上智大学は、武力行使によって引き起こされる全ての人権侵害に反対するとともに、即時停戦と、人間の尊厳に基づく当該地域の人々の生活の回復、安全を求めます。

For Others, With Others(他者のために、他者とともに)を教育精神に掲げる本学は、創立以来、一人ひとりの尊厳が何よりも尊重される社会の実現を目指し、平和を希求する姿勢を一貫して堅持してきました。戦争は平和を破壊する暴力行為であり、本学の教育精神と真っ向から反するものです。上智大学は常に弱い立場の人々とともにあります。

また、本学は、宗教的、民族的、文化的に多様なバックグラウンドを持つ学生や教職員で構成されています。大学とは、このような多様な構成員一人ひとりが臆することなく、議論を交わせる場でなければなりません。すなわち、このキャンパスで繰り広げられる議論は、自由闊達であり、異論の拒絶ではなく、異なるそれぞれの立場を尊重し、社会の平和と人々の幸せを願うものであるべきです。本学は、どのような理由があろうとも、相手の尊厳を傷つける行為やいかなる差別も許容しません。上智大学は常に平和を愛し人間の尊厳を尊ぶすべての立場の人々とともにあります。

世界各地における戦争、紛争の勃発、拡大が後を絶ちません。武力行使により罪のない人々の命が失われ、今なお多くの人々が命の危機にさらされていることに、深い悲しみを感じずにいられません。

本学が世界各地の多様な大学や機関との連携を絶えず続けているのは、学術的な観点から自由で公正な議論と対話を通じて、世界平和の実現と発展に寄与する教育・研究活動を推進するためです。上智大学は、これからも宗教的、民族的、文化的バックグラウンドに関わらず、一人ひとりの尊厳が尊重される世界の実現のために、教育・研究活動を推進していくことを誓います。」

歓喜の声上がるも実際の上智大学の立場は……?

ネット上では、この声明に対し、歓喜の声が多数上がりました。

「上智頑張った!!!学生偉い!!!」

「さすが上智」

「上智の学長の声明いいですね」

「上智の学生たちが頑張って働きかけた結果でしょう。素晴らしいです」

一方で、「上智ってテルアビブ大学と協定を結んでいるのに、協定取り下げもせずパレスチナ人学生の受け入れも進めず、マジョリティの多様性でお茶濁した感。お気持ち構文じゃんこんなの。なぜ喜んでるのかわからない」といった声も。

確かに同大学は5月1日時点で、イスラエルのテルアビブ大学と協力に関する覚書を結んでいるようです。同月には、学生らが立ち上がりデモを行い、それが今回の声明のきっかけになったと思われますが、上智大学は協定について言及せず。さらに、親イスラエルと言われているスターバックスの新店舗が同大学内に4月にオープンしたことなどと考えると、まだまだ、と考える人も少なからずいるのではないでしょうか。

今後の上智大学はどのように動くのか、注視したいですね。
(文:橋酒 瑛麗瑠)

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