妻の機嫌を異様に気にする夫たち、「怒ってる?」「今朝のご機嫌は?」と聞かれて苛立つ妻たち
オールアバウト / 2024年6月9日 22時5分
妻が意見を言う時や少しでも語気が荒いとすぐに「怒ってる?」「機嫌悪い?」と聞いてくる夫。長く生活していれば、怒ってもいないし、機嫌が悪くもないということが、わからないものなのだろうか? あなたの妻はそんなに怖いですか?
人と人が分かりあうためには、ボディランゲージも含めた「言葉」をやりとりするしかない。だがこの「言葉」、身近な仲になればなるほどぞんざいにされるケースも多いようだ。なにげなく発した言葉、ついいつも使ってしまう言葉が思いのほか相手を傷つけたりイラつかせたりすることもある。
毎日、「怒ってる?」と聞く夫
共働きで忙しい日々が続くアキエさん(42歳)夫婦。夫も自ら家事育児に取り組んできたことを、アキエさんは「評価」している。とはいえ、夫も大人だから、表だって褒めることはない。親ふたりで、子どもふたりを育てるのは当たり前だと思っていたから。「子どもたちもふたりとも小学生になって、もちろんまだ手はかかるけど幼児は脱却して言葉が通じるようになったのがうれしいですね。私は子どもたちを準大人として扱っているから、ただニコニコして何でも受け入れる母親ではありません。
私の意見はちゃんと言うし、子どもたちにも思っていることを言わせる。自分の意志をしっかりもってもらいたいから」
そんなやりとりをしているときに夫がいれば、アキエさんは夫にも尋ねる。あなたはどう思うの、と。すると夫は言うのだ。「怒ってる?」と。意見を言い合うことが怒っているように見えるのだろうか。
「夫は、家族はなあなあでいいというタイプ。もちろん、言葉にしなくても分かりあう面もあるけど、基本的には言わなきゃ伝わらない。子どもたちは成長期だから、半年前とは考えも変わっていることが多いんですよ。それで、それで? と聞いていくととても興味深い。そんなとき夫は私が怒ってるように感じるみたい。
妻の不機嫌が怖い夫
子どもたちはそうは思っていませんよ、意見を出し合うことに夢中になってる。先日も、夫が『怒ってる?』と言ったら、上の子が『意見を言うことと怒ることは違うよ。パパ、どうしてすぐ怒ってるかって言うの?』って。思わず笑っちゃいました。夫より子どものほうが大人になってる」夫は妻の不機嫌が怖いのだろう。だが、アキエさんは理由もなく不機嫌になるタイプではないと言う。連れ添って12年も経つのに、そんなことすらわからないなんて悲しくなると夫に言ったこともある。どこか対等ではない関係に、アキエさんはイラついてしまうのだ。
起きると「今日のご機嫌は?」と言う夫
あからさまにご機嫌伺いをする夫もいる。「うちの夫は朝起きて顔を合わせると、私をじっと見て『今日のご機嫌は?』と言うんです。『その一言を聞くと、イラッとする』と答えています(笑)」
マミさん(39歳)は、8歳を頭に3人の子をもつパート主婦。とにかく忙しい日々の中、今は自分の時間をもてなくてもしかたがないと思いつつ、飲んで帰ってくる夫をちょっと羨ましく思うこともあると苦笑した。
「夫は飲んで帰ると、ものすごくこっそり玄関を開けるんですよ。狭い家なんだから、こっそり開けてもわかる。リビングで待ち受けて『お帰り』というと、ウワッと大げさに驚いて『ごめん。機嫌悪いよね』って。
別に夫が飲んできたくらいで機嫌が悪くなったりしませんよ、見くびらないでと言ったら、やっぱり機嫌悪いじゃんって。そういう言い方が嫌なんですよね、夫にはまったく伝わらないけど」
必要以上に妻が怖いフリをするな、私はどうでもいいことでは怒らないと言ったこともある。だが、その言い分がよけい夫の恐怖心を煽ったのかもしれない。
「いちいちくだらないことを言うんですよね、夫は(笑)。3人の子を育てていれば、嫌でも度胸が据わりますよ。だからといって、のべつまくなしに不機嫌をまき散らすようなことをしていたら、子どもなんか育てていられない。私の機嫌より、大事なのは子どもの健康と心。そういうことがわかってないなあと思います」
こっちは毎日、人間の命と向き合って暮らしてる。あなただってそうあるべきでしょと言うと、夫は「そんなふうに考えたら怖くて生活できない」とつぶやいた。覚悟のできている妻と、なんとなく父親として過ごしてきた夫の違いが見てとれる。
いい人だけどネガティブ発言が多い夫
「夫は気のいい人なんです。それはわかってるし、彼の長所でもある。だから夫はそのままでいい。でも私をディスるような発言はやめてほしいということなんです」時間のない中、それでもマミさんは子どもがピアノを習い始めたのを機に、自分も少し練習するようになった。小学生のころ習っていたことがあるのだ。だがまったく指が動かない。それを見ていた夫は、「不調だね」と一言。これもまた彼女の神経を逆なでした。
「気がいいのに、なぜかポロリとネガティブ発言をすることがある。好調だの不調だの、そういう決めつけ方はしないでほしい。誰でも希望を持って未来に進んでいくのが人間なんだからと言ったら、『気分害した?』と怯えられました」
ごくまっとうな前向き思考をもつ妻が、夫から見るとやはり「ついていけない」「怖い」ということになるのだろうか。
元気な妻たちと、そんな妻たちの機嫌を必要以上に気にする夫たち。なかなか歩調は合わないようだ。
亀山 早苗プロフィール
明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。(文:亀山 早苗(フリーライター))
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