高額な費用、社会的な偏見、健康リスク……東京都の独身女性300人に聞いた「卵子凍結」への本音
オールアバウト / 2024年6月10日 21時25分
WDCは東京都の独身女性300人を対象に「卵子凍結の認知度」に関するアンケート調査を実施。卵子凍結を利用・検討している人の割合、検討理由や不安要素などについて聞きました。
保険パーソナル診断「リアほ」を開発・運営するWDCは6月7日、東京都の独身女性300人を対象に実施した「卵子凍結の認知度」に関するアンケート調査結果を公表。同調査は、東京都に住む20〜39歳の未婚女性300人を対象に、インターネット上で実施しました(調査日:2024年5月30日)。
「卵子凍結」の助成金の認知度はまだ低い?
まず、「卵子凍結」の認知度を調査。66.67%の回答者が「卵子凍結」を知っていると回答し、「卵子凍結」そのものの認知度は高かったものの、東京都で「卵子凍結」の助成金が出ることを知っていると回答した人は24.33%でした。東京都では、要件を満たした東京都に住む18歳から39歳まで(※採卵を実施した日における年齢)の女性を対象に、最大30万円までの「卵子凍結」に係る費用への助成を行っています。「卵子凍結」を利用したことがある人は3.67%
回答者300人のうち、卵子凍結を「実際に利用したことがある」と回答した人は、3.67%。約2割の人は「利用を検討している」と回答しました。一方、75%の人は利用する意向はないことを示しています。年齢別だと、20代と比較して30代の方が卵子凍結に対する意欲が高いことがうかがえますが、20〜29歳の回答者のうち、4.58%の人がすでに卵子凍結を利用しており、30〜39歳の回答者で卵子凍結を利用している人は2.96%でした。「将来のための備え」卵子凍結を検討した理由は?
卵子凍結を「利用したことがある」「利用を検討している」と回答した人に、卵子凍結を検討する主な理由を聞いたところ、「将来の妊娠のための備え」(46.67%)との回答が半数近くを占め、次に「パートナーが見つからない」(33.33%)が続きました。将来の選択肢を確保するための手段として、卵子凍結が重要視されていることがうかがえます。
「高額」 「社会的な偏見が気になる」の声も
卵子凍結に対してどのようなイメージを持っているか聞いたところ、最も多かった回答は、「高額で手が届かない」(34%)。次に「将来の選択肢が広がる」(24%)というポジティブな回答が続いたものの、「社会的な偏見」や健康リスクや成功率についての懸念も見られました。(文:福島 ゆき)
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