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ソフトバンクの格安SIMブランド「Y!mobile」と「LINEMO」はどう違う? 家族で利用するならどっち?

オールアバウト / 2024年6月26日 21時15分

ソフトバンクの格安SIMブランド「Y!mobile」と「LINEMO」はどう違う? 家族で利用するならどっち?

ソフトバンクの「ワイモバイル」と「LINEMO」は、低価格の料金プランを提供するブランドとして知られていますが、サービス内容にはかなりの違いがあります。それぞれどのような人に適しているのかを解説しましょう。

携帯電話大手のソフトバンクは現在、「ソフトバンク」「ワイモバイル」「LINEMO」という3つのブランドでサービスを提供しています。

このうちソフトバンクブランドは「ペイトク無制限」に代表されるように、スマートフォンで動画を毎日視聴するなどデータ通信をたくさん使うユーザーに向けた料金プランを提供しています。

ですがワイモバイルとLINEMOは共に、あまりデータ通信を使わない、あるいはそこそこ使う人に向けた小~中容量のプランを提供しています。

それゆえ一見すると両ブランドにはあまり差がないようにも思えますが、実は非常に多くの違いがあり、それぞれのブランドが適している人も異なります。

そこで本記事では、ワイモバイルの料金プラン「シンプル2」と、LINEMOが2024年7月下旬以降に提供予定の新プラン「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」を比較しながら、それぞれのブランドがどのような人に適しているのかを確認していきたいと思います。

料金プランの違い…やや複雑なワイモバイルと、シンプルに安いLINEMO

まずは各ブランドの基本となる料金プランについて確認します。

ワイモバイルのシンプル2は通信量に応じて「S」「M」「L」のプランが用意されており、Sプランは月当たりの通信量が4GBで月額2365円。Mプランは20GBで月額4015円、Lプランは30GBで月額5115円となります(いずれも税込。以下同)。
現行のワイモバイルの料金プラン「シンプル2」は、通信量に応じた「S」「M」「L」の3プランが用意され、最も安いSプランでは通信量が4GB、月額料金は2365円となる
一方のLINEMOは、小容量のLINEOベストプランと中容量のLINEMOベストプランVに分かれており、いずれも月当たりの通信量に応じて料金が変化する“段階制”を採用しているのが大きな特徴です。

LINEMOベストプランは通信量3GBまでは月額990円、それを超えると10GBまで月額2090円で利用が可能。

また、LINEMOベストプランVは通信量20GBまでが月額2970円で、それを超えると30GBまで月額3960円で利用が可能、さらに5分間の国内通話かけ放題も料金に含まれています。
LINEMOが2024年7月下旬以降提供予定の「LINEMOベストプラン」「LINEMOベストプランV」は、いずれも通信量に応じて料金が変化する段階制の仕組みを採用している
こうして見るとワイモバイルのシンプル2は料金がかなり高い印象を受けますが、シンプル2には各種割引を適用すると安くなる仕組みが備わっています。

具体的には、指定の固定ブロードバンドサービスなどを契約することで適用される「おうち割光セット(A)」と、家族で契約すると2台目以降に適用される「家族割引サービス」、そしてクレジットカードの「PayPay」カードで料金を支払うと適用される「PayPayカード割」の3つです。

このうち、割引額が大きいおうち割光セット(A)とPayPayカード割を組み合わせて適用した場合の料金を確認しますと、Sプランは月額1078円、Mプランは月額2178円、Lプランは月額3278円となり、LINEMOベストプランなどと大きく変わらない料金水準での利用が可能であることが分かります。

ただ、割引メニューがなくても安いLINEMOと比べ、ワイモバイルの料金プランは分かりにくい印象があるのも確かです。
シンプル2の料金の仕組み。従来の携帯電話料金と同様、複数の割引を組み合わせればLINEMOの料金プランに近い月額料金を実現できる仕組みだ

通信品質に大きな違いはなし

両ブランドともに通信速度はソフトバンクの4Gまたは5Gに準拠しており、月当たりの通信量を超過すると通信速度が大幅に低下する点も共通しています(基本的にLINEMOベストプランとシンプル2Sは最大300kbps、それ以外は1Mbpsにまで低下)。

それゆえ通信品質の面では両者に大きな違いはないのですが、付加価値の部分でいくつか違いがあります。

「データくりこし」が魅力のワイモバイル

まずワイモバイルに関しては、使いきれなかったデータ通信量を翌月に繰り越して利用することが可能です。

さらにシンプル2のM/Lプランには、通信量が1GB以下なら割り引いてくれる仕組みも備わっています(Mプランは月額1100円割引、Lプランは月額2200円割引)。
ワイモバイルは余った通信量を翌月に繰り越して利用することが可能で、通信量の無駄が生じにくい

LINEギガフリーはLINEMOだけ

一方のLINEMOは名前の通りメッセンジャーアプリ「LINE」との連携に力を入れており、LINEでのメッセージのやり取りや通話、ビデオ通話などを使用した時の通信量をカウントしない「LINEギガフリー」という仕組みを用意しています。

LINEを頻繁に利用する人は、LINEMOの方が通信量をより節約しやすいといえるでしょう。
LINEMOの料金プランは、「LINE」でのデータ通信量をカウントしない「LINEギガフリー」が提供されているので、LINEで音声やビデオでの通話をする人はお得感が高い

サポートとサービスはワイモバイルに軍配

通信以外のサービスやサポートに関しては、大きな違いがあります。

ワイモバイルの契約者はワイモバイルショップ店頭で直接サポートを受けることができますが、LINEMOは店頭サポートをカットして料金を安くしているため、サポートはオンラインのみ。

スマートフォンの使い方に慣れていない人には不向きなサービスだと考えられます。

またワイモバイルのシンプル2なら、LINEヤフーの有料会員プログラム「LYPプレミアム」が追加料金なしで利用可能。

LYPプレミアムで提供されている、LINEや「Yahoo! Japan」、そして「PayPay」などでのさまざまな特典を、追加料金を支払う必要なく利用できます。

LINEMOに向けてもLYPプレミアムの導入検討がなされているようですが、本記事執筆時点ではワイモバイルだけの特典となることから、サービス面でもワイモバイルに分があります。
ショップ店頭でのサポートや、「LYPプレミアム」などLINEヤフーが提供するサービスとの連携はワイモバイルの強みとなっている

それぞれのブランドは、どんな人に適している?

これらの内容を踏まえて、ワイモバイルとLINEMOがどのような人に向いているのかを考えてみましょう。

ワイモバイルが適しているのは

・家族で利用している、あるいは固定ブロードバンドを引いている
・月当たりの通信量がある程度決まっている
・スマートフォンの操作や設定にあまり慣れていない
・LINEだけでなくPayPayや「Yahoo!ショッピング」などもよく使っている

といった人、LINEMOが適しているのは

・単身、あるいは複雑な割引メニューを理解し選ぶのが面倒
・月によって通信量の変動が大きい
・スマートフォンの操作や設定に自信がある
・LINEで通話やビデオ通話などをよく利用している

といった人になるかと思います。

ワイモバイルは固定回線の契約や家族契約によって安くなる一方、LINEMOは1人で契約しても最初から安く使える点が大きな違いとなることから、家族でまとめて契約するならワイモバイル、1人で契約するならLINEMOの方がメリットが多いといえそうです。
(文:佐野 正弘(携帯電話・スマートフォンガイド))

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