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SNSで話題“令和の一般男性”と交際経験アリの31歳女性「倦怠感に満ちた中年夫婦」と回想

オールアバウト / 2024年7月3日 22時5分

SNSで話題“令和の一般男性”と交際経験アリの31歳女性「倦怠感に満ちた中年夫婦」と回想

「令和の一般男性」のX投稿が話題になったが、これは「まさに自分のこと」と共感する男性に話を聞いた。一方で女性側はどんな印象を持っているのか。“令和の一般男性”との交際経験があるという30代女性に本音を聞いた。

「令和の一般男性、大体コレ」というコメントとともに、その特徴をイラスト化したハルナスビ (@9harunasubi9)さんによるXの投稿に、4.6万もの「いいね」がつき話題になった。

彼らの特徴は「年収350万円の正社員」「飲み会には絶対行かない」「昇進意欲が全く無い」「女性経験が0」などなど。

これに上の世代は「幸せなのだろうか」「少子化が進むわけだ」と不安めいた言葉を投げかけているが、共感する人たちのほうがずっと多い。

まさに自分のことだと思った

「令和の一般男性、まさに僕だと思いました」

苦笑しながらそう言うのは、ユウスケさん(32歳)だ。大卒で入社した大手企業の人間関係に耐えられず27歳で退職、その後、現在の会社に転職した。

「人間関係はまあまあ。でも僕には出世欲がないんです。日々、それなりに仕事をして日常生活がなんとか暮らせればいいかなと思ってる。

休みの日はゲームをしているかネットで映画を観ているか。あんまり繁華街に遊びに行きたいとも思わないし、会いたい友だちがいるわけでもないし」

そういう人生で楽しいかと聞かれると、「楽しいわけでもないけど、楽しくなければいけないわけでもないですよね」と淡々と言う。

「子どものころから不景気だったし、オヤジがバブルで大変な目にあったらしいし、親戚の中でもバブルで土地を売り買いして、あげく自己破産に陥った人などがいるので、ずっと地道に、上を見ずに生きていこうと思っていたんです。

幸い、正社員になれたので、生活はなんとかやっていける。食べられればそれでいい」

「あきらめることに慣れているのかも」

コツコツと貯金もしている。人生、何があるかわからないので、今のところは恋愛も結婚もするつもりはないが、いつかは変わるかもしれないと柔軟に考えているそうだ。

「ときどきふっと考えることはありますよ。子どものころはパイロットになりたいという夢があったなあとか、中高時代夢中になっていた野球を、もう一度やってみたいなと思ったり。

でも実際にやることを考えると、段取りが面倒であきらめてしまう。あきらめることに慣れているのかもしれませんね」

他人がとやかく言うことではないのだろう。彼自身が満足していればいいのだから。とはいえ、彼自身も「満足」と言える生活ではないとつぶやいた。

「これを受け入れるしかない。そういう時代に生きているということなんです」

上昇志向がない男はモテない?

一方、女性たちはどう考えているのか。

「私が前に付き合っていた彼がこのタイプでしたね。そこそこの会社にいるのに、昇進試験も受けない、スキルアップを図ろうともしない。

最初は『与えられる仕事だけで手一杯だから』と言っていたけど、半年ほど付き合ってみたら、まったく上昇志向がないとわかったんです。まだ30歳だし、そのまま小さくまとまっていいのかなと疑問を持ちました」

エミさん(31歳)が付き合っていた同世代の彼は、最初のうちこそ週末、外でのデートに応じていたが、2カ月もたたないうちに「おうちデート」を提案してきた。

もちろん、たまにはいいけどと言ったものの、家では何をすることもなく、お互いにスマホをいじりながら、まれに一言二言かわす程度。

「倦怠感に満ちた中年夫婦みたいでした。彼は『きみは実家住まいだからいいよ、給料、全部使えるじゃん。オレはそうはいかないんだよ』と言っていた。

気持ちはわかるけど、だったらデート用の貯金をするとか、方法はあるじゃないですか。でも彼は何を言っても乗り気にならない」

このタイプは「確かに最近多い」

結局、3カ月と持たずにエミさんから別れを切り出した。彼は「しかたないね」と受け入れたという。

その時点で、ふたりの関係はキス止まり。しかも挨拶代わりのようなキスで、恋愛している男女の関係とは思えなかったと言う。

「彼は恋愛もどきのことをしてみたかっただけ。私を好きなわけでもなかった。外見もよかったし、ちょっとクールなところに惹かれたんですが、結局、彼は外界のことに興味がないんですよ。

そういう人生で楽しいのと最後に怒りながら言ったら、『まあ、こんなもんでしょ』って。さらにムカッときましたね(笑)」

彼には彼の、エミさんにはエミさんの生き方があるということだろう。このタイプの男性は程度の差こそあれ、確かに最近多いとエミさんは言う。

「職場の後輩くんもそうなんです。そんなことじゃモテないよと言ったら、それ、セクハラですよと指摘されました。ちょっと心配になっただけなんですけどね。

そうしたら『いいですよ、僕の人生なんだから』って。それもそうだけど、知り合いには楽しい人生を送ってほしいよと言うと、『僕はこれで楽しいです』と断言されました」

考えてみれば、誰もがアクティブに活動する必要もないし、人と親しく交わらなければいけないわけでもない。生き方の選択肢がますます広がっているということなのかもしれない。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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