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「無理に明るく振る舞ってしまいます」 心を守るための「躁的防衛」の可能性も

オールアバウト / 2024年7月12日 20時45分

「無理に明るく振る舞ってしまいます」 心を守るための「躁的防衛」の可能性も

いつもハイテンションな人や、とても明るく振る舞っている人に、悩みやストレスがないとは限りません。ストレスに対処するために、本人も気づかずに「躁的防衛」をしている可能性があります。注意点と対策法をご紹介します。

Q. 落ち込んでいても、必要以上に元気に振る舞ってしまいます

Q. 「嫌なことを言われた時や、気持ちが乗らない時も、必要以上に元気に振る舞ってしまいます。合コンなどでいじられても、つい盛り上げ役になって『悩みがなさそう』『陽キャでうらやましい』などと言われるのですが、正直とても疲れます。どうすればいいのでしょうか?」

A. 「躁的防衛」かもしれません。続けると心身の負担になるのでやめる工夫を

疲れているのに、無理にテンションを上げて振る舞うことは、精神衛生的にいいこととは言えません。心に大きな負担がかかってしまいます。

臨床心理学に「躁的防衛」という言葉があります。これは気持ちが沈んでいる時にも「明るい自分」「元気なキャラクター」を演じることで、ストレスから目を背けてしまう、無意識の「心の防衛反応」の一つです。無理にハイテンションに振る舞うことで、自分自身を興奮状態に追い込んでいるケースもあります。

一時的には嫌な気持ちから目を背けられてても、慢性的に続けていると、精神面だけでなく、体の健康や生活にも支障が起こるリスクがあります。

改善する方法は、「等身大の自分で人とかかわる」機会を、意識的に増やしていくことです。「テンションが高いキャラだと思われているから」「いつも明るくしておかないと」と、周りの期待に応えようと無理をする必要はありません。

また、躁的防衛が生じないように、ストレスへの対処法を見直すことも大切です。自分を偽ってテンションを上げなくても、上手にストレスに向き合えるように、少しずつ変えていきましょう。

大美賀 直子プロフィール

公認心理師、精神保健福祉士、産業カウンセラー、キャリアコンサルタントの資格を持つメンタルケア・コンサルタント。ストレスマネジメントやメンタルケアに関する著書・監修多数。カウンセラー、コラムニスト、セミナー講師として活動しながら、現代人を悩ませるストレスに関する基礎知識と対処法について幅広く情報発信を行っている。
(文:大美賀 直子(公認心理師))

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