金利が高めの普通預金に100万円預けたら、利息はいくら受け取れますか？

老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。今回は、100万円を1年、高金利の普通預金に預けた場合の利息について、専門家が回答します。

お金のこと、難しいですよね。老後の不安から、ますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人も多いのではないでしょうか。皆さんからのちょっとした疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。

今回は、100万円を1年、高金利の普通預金に預けた場合の利息についてです。

Q：金利が高めの普通預金に100万円預けたら、利息はいくら受け取れますか？

「金利が高めの普通預金があると聞きました。100万円預けたら、1年で利息はいくら受け取れますか？」（会社員）

A：メガバンクに預けると税引き前の利息は200円、金利高めの銀行（年0.1％）に預けると税引き前の利息は1000円受け取れます

相談者は、100万円を金利が高めの普通預金に預けたいとのこと。普通預金は、定期預金と違い、期日（満期日）までお金を引き出すことはできないということがありませんので、いつでも引き出し自由な手軽な預金です。

普通預金の利息は、毎日、1日分ずつ計算され、半年に一度、合計されて普通預金口座に預け入れされます（これを利息決算といいます）。預金残高が変わる可能性がありますので、複利計算とはなりません。

普通預金の1日分の利息の計算式は、以下となります。

・普通預金の1日分の利息＝普通預金の最終残高×金利÷365

現在、メガバンクの1年物の普通預金の金利は年0.02％です。一方で金利が高めなネット銀行の普通預金の金利は年0.1％です。メガバンクの0.02％と比べると5倍となっています。

仮に普通預金の金利が年0.1％の銀行に100万円を1年間預けると、1年間、金利も預金残高も変わらなかった場合、税引き前の利息は1000円、税引き後の利息は800円となります。

また、各銀行では金利優遇を行なっており、例えば、auじぶん銀行の『まとめて金利優遇』と『マネ活プラン金利優遇』がすべて適用されると、円普通預金の通常金利とあわせて、円普通預金金利が合計最大年0.33％（税引前）というものもあります。

なるべく高金利の銀行に預けることで、多くの利息を受け取れますが、注意点があります。それは、預金を引き出す時の手数料です。引き出す時に、金利分が手数料でなくなることのないよう、注意しましょう。銀行によって、会員ステージが上がると、手数料が優遇されることもありますので、自分にあった方法で、手数料がかからないように預金を引き出すようにしましょう。

ネット銀行を含め、預け入れる時点の、いろいろな銀行の金利や、利便性も含めて調べてみてはいかがでしょうか。

監修・文／深川 弘恵（ファイナンシャルプランナー）

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)