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無線LANルータは「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」どれを買うべき?【専門家が解説】

オールアバウト / 2024年7月19日 21時25分

無線LANルータは「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」どれを買うべき?【専門家が解説】

無線LANルータを買い替えるときに「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」でどれを選ぶべきか、機種を選ぶ際のポイントなどについて、LAN/無線LANの専門家で「All About」ガイドの岡田庄司が解説します。

一般的に、無線LANルータの寿命は4〜5年ほどと言われています。長く使い続けると、回線の調子が悪くなり、買い替えを検討する人も多いでしょう。

そんな無線LANルータを買い替えるときのポイントについて、LAN/無線LANの専門家で「All About」ガイドの岡田庄司が解説します。

(今回の質問)
無線LANルータを買い替えるときのポイントは?

(回答)
自宅や小規模オフィスで使う際に、コストパフォーマンスを考慮するなら、Wi-Fi 6対応の無線LANルータがよいと思います。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」どれを選ぶべき?

現在、Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7対応の無線LANルータが販売されています。キャッチコピーもさまざまですが、それぞれ実際に使ってみた感想は以下の通りです。

Wi-Fi 6

筆者は現在Wi-Fi 6の無線LANルータをメインに利用。端末は、少々古いiPhone 12 miniを使用しています。

この組み合わせでも、同じ室内であれば900Mbpsオーバーのスピードがでます。安定してでる速度は、650~700Mbps程度ですが、それでもSNSやWebページの閲覧はもちろん4Kの動画も問題なく閲覧できています。瞬間的には、1Gbpsに迫る速度が出ることも日常的なホームユースには全く問題ないという印象です。

Wi-Fi 6E

Wi-Fiで利用できる周波数帯に6GHz帯が追加され、電波の混信が少なくなったというのがWi-Fi 6Eの強み。しかし、Wi-Fi 6で利用する5GHz帯でもよほどのことがない限り、混信による影響は感じられません。

また、Wi-Fi 6の5GHz帯では160MHz幅の通信は2本のチャンネルしか利用できませんが、Wi-Fi 6Eでは6GHz帯の追加により、160MHz幅の通信を3本のチャンネルから選択でき、より高速通信に対応できるように。しかし、現状6GHz帯にも対応する端末が少なく、利用できないことが多々あります。

例えばiPhoneでWi-Fi 6Eが利用できる機種は「iPhone 15 Pro」「iPhone 15 Pro Max」のみとなり、それ以前の端末では、Wi-Fi 6までの利用となります。さらに、ミニPCやノートパソコンには6GHz帯に対応する機種もありますが、CPUの相当処理能力が高く、アンテナがしっかりしていないとWi-Fi 6Eで接続してもせいぜい1~2割程度速くなるだけという経験もありました。

Wi-Fi 7

周波数に6GHz帯が追加されたことに加え、最大帯域幅が320MHz幅に増加。Wi-Fi 6の最大通信速度が3.5Gbpsなのに比べ、Wi-Fi 7は36Gbpsと、約10倍近くの高速通信が可能となりました。

しかし、対応端末が前述のWi-Fi 6E以上に限られているのが難点。現状、ユーザの多いiPhoneにWi-Fi 7対応の機種が待たれているところです。また発売されたとしても、高価な機種だけが対応して手が出しにくいのではないかと推測しています。

さらに、高速通信が可能になりますが、いったい何に使うのかという問題もあります。SNSやWebページの閲覧はもちろん4Kの動画であっても600Mbps程度が安定してでれば快適に利用できます。

上記より、今無線LANルータを購入するのであれば、「Wi-Fi 6」対応のルータをおすすめします。

買い替えるなら「4本アンテナ」の機種がおすすめ

家中にくまなく電波を届かせたいのであれば、4本の大きな外部アンテナのある機種がよいと思います。ワンルームマンションなら内蔵アンテナの低価格機種でも問題ないと思いますが、安価な機種は無線LANルータの処理速度が遅くなるので、予算と設置スペースがあれば、4本アンテナの機種をおすすめします。

現在、Wi-Fi 6対応の無線LANルータは、5000円以下の安価な機種から3~5万円といった比較的高価な機種まで、数多くの商品が販売されています。後々のことを考えると先に述べた4本アンテナ以上の機種をおすすめします。

また、購入の際にはメッシュWi-Fiに対応しているかもチェックしてください。もし、新しい機種に買い替えても、古い機種を併用して家中に電波の網を張り巡らせることができるため便利です。

この記事の筆者:岡田 庄司
ライター歴は20年以上。パソコン通信時代からネットワークに興味を持ち、LANや無線LANが一般に普及する前からLANの話題を追いかけ続けている。著作はすでに40冊を超え、テクニカルライターとしても活動している。
(文:岡田 庄司)

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