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実録!中学受験のために小5から2年間の塾代でかかった「半端ないお金」

オールアバウト / 2024年7月24日 11時30分

実録!中学受験のために小5から2年間の塾代でかかった「半端ないお金」

中学受験をして私立中学へ進学するとお金が大変ですが、実は入学する前の塾代の方が大変なのです。中学受験を経験したばかりの筆者が現実をお伝えします。

都市部を中心に私立や国立の中学校への進学を希望している子どもが数多くいます。進学するには試験に合格する必要があり、多くの子どもは塾へ通って試験の準備をしていますが、塾へ通うとなると塾代がどのくらいかかるのか気になるところです。私立や国立中学へ進学するためにかかる塾代を事例を含めて調べてみました。

かかる費用は月額受講料だけではない

1人目の子育てだと、中学受験をするかしないか? 受験するならいつから準備するか? 塾代はどのくらいかかるのか? 等々、受験はわからないことだらけです。

筆者は子どもの中学受験を終えましたが、振り返ってみると、最初は塾の新学年が2月からということも知りませんでした。塾に通い始めるのは4年生(3年生の2月)からが多いようですが、中には1年生から通う子どももいるようです。

中学受験の塾代がどのくらいかかるのか、首都圏で有名な中学受験塾(SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミー)の月額受講料を各塾のホームページで調べてみました。筆者が確認できた費用(早稲田アカデミーのNN志望校別コースのみ筆者の手元にある2019年度の資料に記載の費用)を載せています。
主な中学受験塾の月額受講料
どの塾も学年が上がるにつれて授業日数や時間が増えていくので、受講料も高くなっていきます。例えばSAPIXの授業時間は、4年生は3時間を週2回、5年生は3時間を週3回、6年生は4時間を週2回と土曜日に5時間となっています。

塾によって受講料に大きな違いがありますが、実はこの月額受講料は実際にかかる費用の一部に過ぎません。

特に6年生では表の額に夏期講習やテスト代等がいろいろと追加されていきます。これから塾に通うのであれば、各塾の特徴を理解するだけでなく、かかる塾代の総額も事前に知ったうえで、適切な塾を選択したいところです。そこで、参考になればと考え、筆者が実際に経験した塾代を特別に公開します。

小学6年の1年間で塾代は約140万円!

表は筆者の子どもがSAPIXへ通塾し、小学5年生と6年生の時に実際に払った費用です。赤字部分は費用改定があったので、改定後(筆者が実態に払った額とは若干異なります)の費用を載せています。入会金は4年生の時に払っているので、合計額には含めていません。
SAPIXの費用
月額授業料以外にも5年生では約12万円、6年生では約77万円かかり、月額授業料と合わせた1年間の合計では5年生の時は約76万円、6年生の時は約143万円かかりました。

5年生は長期休みごとの講習(春期・夏期・冬期)が追加されるくらいですが、6年生は他にSS特訓(9月以降の毎週日曜日の授業)、GS特訓(ゴールデンウイークの集中授業)、夏休みと冬休みの追加特訓、公開テスト等が追加されます。

費用も大きいですが勉強時間もかなり多く、これだけ勉強すれば、塾で勉強していない人との差は相当大きいのではないでしょうか。塾代が2年間で約220万円にもなったので、私立中学に入学した後の方が負担は軽くなりそうです。

日能研もSAPIXと似たような額に……

もう一つ、日能研の費用がホームページ上で公開されていたので、筆者の子どもは通塾していませんが、こちらも確認しておきましょう。
日能研の費用
日能研も月額受講料以外に、長期休みごとの講習、テスト、教材費等がかかり、年間では5年生も6年生もSAPIXと似たような額になります。親の負担はとても大きいですが、大手塾にとって経営を成り立たせるには、このくらいの費用設定にする必要があるのでしょう。

中学受験もそのための塾通いも選択肢の一つ

私立中学校を受験すると決めて、入学前に塾へ通えば2年間で約200万円もかかります。小学1年生から通えば300万円を超えるかもしれません。ただ、塾へ通わずに受験で結果を残すのは、簡単ではありません。

中学受験をしなくても高校受験をすれば中学時代に塾代はかかるので、受験のために塾を活用するのであれば、経済的な負担をする時期が違うだけです。中学受験と高校受験を両方する場合は、親の経済的負担も子どもの受験勉強もかなり大変でしょうから、なるべくは避けたいところです。

また、私立中学校に無事合格して進学する場合は、初年度納付金だけで平均97万円、その他にもいろいろかかります。公立中学校と私立中学校では授業料等が大きく違うので、経済的負担を軽くしたいなら公立中学校進学の方が当然よいです。

私立中学校へ進学することは子どもの進路の選択肢の一つに過ぎません。しかし、何らかの明確な理由で親子が希望しているなら、経済的な負担が大きくても行く方がよいです。そうなった時のために、親としては計画的に準備をしていきたいものです。

塾にかかる費用は、記事で取り上げた4つの塾は情報を開示している方ですが、中にはホームページに費用のことをほとんど載せていない塾もあります。親が経済的負担に耐えられず途中で退塾することのないよう、事前に塾の情報を収集し、費用の確認もしてから通塾するようにしましょう。

文:松浦 建二(ファイナンシャルプランナー)

大学卒業後、大手住宅メーカーから外資系生命保険会社勤務を経て、コンサルティング会社設立に参加。2002年からFPとして主に個人のライフプラン、生命保険見直し、教育費プラン、住宅購入サポート等の相談業務を行う。
(文:松浦 建二(ファイナンシャルプランナー))

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