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『大河』『日曜劇場』での主役大抜擢にも期待!? 「松村北斗」が俳優として評価される理由を徹底解説

オールアバウト / 2024年7月23日 20時40分

『大河』『日曜劇場』での主役大抜擢にも期待!? 「松村北斗」が俳優として評価される理由を徹底解説

アイドルとしてだけでなく、俳優でもトップクラスの人気と実力を誇るSixTONESの松村北斗さん。そんな松村さんの俳優としての魅力に元テレビ局スタッフが迫っていきます。(サムネイル画像出典:『西園寺さんは家事をしない』公式Webサイト)

現在放送中の夏ドラマの中で、高い人気を誇っている『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)。家事を通じて働き方や生き方を考えさせられるハートフルラブコメディー作品で、主演は松本若菜さんが務めています。ドラマでは、年下の訳ありシングルファーザー役をSixTONESの松村北斗さんが担当。高い演技力で、ドラマのヒットに一役買っています。

今回は、『西園寺さんは家事をしない』で活躍する松村さんのこれまでの俳優としての仕事を振り返り、その才能を検証。アイドルとしてだけでなく、俳優として高い人気を誇る松村さんの魅力を、元テレビ局スタッフの筆者が解説していきます。

松村北斗のプロフィールをおさらい

ここで、松村さんの俳優仕事を振り返る前に、簡単に現在までの経歴を追ってみたいと思います。

2009年に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)に入所すると、期間限定ユニットの「NYC boys」などに参加。また、舞台での活動をはじめ、2012年4月にはテレビドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)でデビューするなど俳優としての仕事をスタートさせます。

その後、現在も所属している「SixTONES」を結成し、2020年1月に『Imitation Rain』でCDデビューを達成します。

グループ内でいち早く「俳優」としての評価を獲得

アイドルとしては紆余曲折ありながらもデビューした松村さんですが、やはり特筆すべきは俳優としての実力です。

松村さんの演技力の高さが注目されたのは、2019年に放送した『パーフェクトワールド』(関西テレビ・フジテレビ系)。このドラマで松村さんは、足に障がいを持ち義足で生活する渡辺晴人を担当しました。晴人は明るい性格のムードメーカーですが、不安や焦りなどを心に秘めている難しい役。松村さんはこの晴人を繊細な表現で演じ、ドラマの核となる役に仕上げました。

まだ、グループで注目される前の松村さんの演技は大きな反響を呼び、あわせてファッション誌『ViVi』(講談社)の「国宝級イケメンランキング」にて2019年上半期のNEXT部門で1位を獲得するなどブレークを果たします。

さらに、『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系)、『女王の法医学~屍活師~』(テレビ東京系)などに出演して実力をあげ、その後は大きな注目を集めることになるNHKの連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』に参加します。

朝ドラでみせた圧巻の演技で一躍注目俳優に!

2021年に放送された『カムカムエヴリバディ』は、上白石萌音さん、深津絵里さん、川栄李奈さんの3人がヒロインを務めた、斬新な作品。この朝ドラで、松村さんは上白石さん演じる初代ヒロイン安子の夫・雉真稔を務めました。

稔は実直で真摯(しんし)な考え方を持つ好青年で、ドラマの中でも屈指の人気キャラクター。爽やかなルックスの松村さんは稔の設定そのもので、多くの視聴者が惹かれたことでしょう。ちなみに、そんな稔はむなしくも戦死することになるのですが、あまりの悲しすぎる別れに“稔さんロス”をSNSで訴える視聴者が続出。それほど、視聴者をとりこにする演技を松村さんは披露したことになります。

『すずめの戸締まり』で声優初挑戦も大ヒットに貢献

さて、朝ドラへの出演でさらに若手俳優としてステップアップした松村さんは、映画でも実力を発揮します。2021年には『ライアー×ライアー』『劇場版 きのう何食べた?』とジャンルの全く違う作品に出演。

さらに2022年には大ヒットコミックを実写映画化した『ホリック xxxHOLiC』に参加。松村さんは、クールでミステリアスな雰囲気の百目鬼静を演じ、妖艶なビジュアルと演技で話題を集めました。映画スタッフからも難易度の高い役とされた百目鬼静を、表情が核となる抑えた演技で見事に演じきっています。

勢いに乗る松村さんは、大ヒットアニメ映画『すずめの戸締まり』で物語の鍵をにぎる宗像草太を担当。声優初挑戦ながら、落ち着きある魅力的な声を聞かせ、日本中が注目したヒット作で結果を残すことになります。

どんな役でも演じられる“カメレオン俳優”へと進化

着実に実績を残している松村さんですが、2023年からはさらに俳優として進化を遂げます。7月には『ノッキンオン・ロックドドア』(テレビ朝日系)で、なにわ男子の西畑大吾さんとダブル主演を担当。本格ミステリードラマで、松村さんは人の気持ちが理解できず傍若無人な言動を繰り出す変人の探偵・御殿場倒理を演じました。

かなりクセが強いキャラで、見事に犯罪のトリックを解明する一方で社会性に欠ける行動も。狂気じみた芝居をみせながら、バディを組んだ西畑さんとのコンビネーションも抜群で、ドラマを盛り上げ続けました。

また、映画『キリエのうた』では実直な青年、『夜明けのすべて』ではパニック障害を抱える青年を好演。それぞれ難しい役でしたが、特に『夜明けのすべて』に関しては、しっかりとリアリティーを感じられる芝居を松村さんが見せたことで、完成度の高い映画に仕上げることに成功。

どの作品のスタッフのインタビューをみても、松村さんが実直に役に向き合い演技を作り込んでいることが分かります。2023年以降は特に進化し、どんな役でも演じられる俳優へと成長していきました。

『西園寺さんは家事をしない』のシングルファザーもハマり役!

そして、現在放送中の『西園寺さんは家事をしない』ではシングルファーザー役を熱演。松村さん演じる楠見俊直がまたもハマリ役で、アメリカ帰りの天才肌でクールな性格でありながら、プライベートでは4歳の娘に振り回される父親を丁寧に演じています。

小さな子どもを育てる大変さや喜び、また周囲になかなか頼ることができない心情をうまく表現。松本さん演じるポジティブでコミュ力高めの主人公・西園寺一妃との相性も抜群で、2人の名優がコミカルながら、いろいろと考えさせられる内容のドラマを作り上げています。

現時点では、まだ周囲に心を閉ざしている楠見が、西園寺さんと「偽家族」を形成することでどう変わっていくのか、松村さんの演技に期待がかかっています。

俳優としてはすでに一流! 今後の主役大抜てきに期待

さて、ここまで松村さんの俳優としての仕事を振り返りましたが、着実に俳優として進化していることが分かります。どの作品でも真摯に役と向き合っていることでレベルアップのスピードも早く、アイドル活動で忙しい中で才能がドンドン開花。どんな役でも視聴者の想像を超える演技を見せてくれるので、SixTONESファン以外からも信頼を獲得しています。

そんな松村さんは、すでに俳優として一流といっていいでしょう。今後は主演作で映画、ドラマ限らずにどんな挑戦をしていくのか楽しみで、個人的には伝統あるNHK大河ドラマやTBS・日曜劇場の主演に抜てきされたら面白そうだと感じます。ひとまずは、『西園寺さんは家事をしない』でどんな演技をみせてくれるのか、皆さん注目していきましょう。

この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)

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