『海のはじまり』第5話 目黒蓮“夏”が犯した無意識の罪に”母“のド正論がさく裂 「愛ゆえの怒り」と反響

7月29日に放送されたドラマ『海のはじまり』第5話のストーリーをおさらいしつつ、今後の見どころに迫ります。（画像出典：フジテレビ『海のはじまり』公式Webサイト）

目黒蓮さん、有村架純さんが共演するドラマ『海のはじまり』（フジテレビ系）。7月29日に放送された第5話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。

第5話のあらすじ

1週間の夏季休暇を取れることになった月岡夏（目黒蓮）に、南雲朱音（大竹しのぶ）は、南雲家に住んで海（泉谷星奈）と暮らしてみることを提案。夏が泊まりに来ると知った海は大喜び。いまだ自身の両親に海の存在を話せていなかった夏は、朱音や恋人の百瀬弥生（有村架純）にせっつかれながら、ようやく事実を告白しに実家へと帰ります。

月岡家では、父・和哉（林泰文）、母・ゆき子（西田尚美）、弟・大和（木戸大聖）が、弥生との結婚報告だと想像し興奮して待っていました。夏は口下手ながら、大学時代の恋人・南雲水季（古川琴音）が中絶したと思っていた子どもを出産していたと説明。突然の告白に一同が戸惑う中、ゆき子は「お母さん、聞いてないんだけど」と口を開きます。

「男はサインしてお金を出して、優しい言葉をかければそれで終わり。体が傷つくこともない」「産むって言われていたら隠してた？」「生きてて良かった、罪悪感がなくなってすっきり、そんなの許さないからね」と立て続けに厳しい言葉を投げつけるゆき子。弥生の意思を尊重するが強要することだけは許さないと続けると、「最近ちょうど孫がほしいなって思ってたとこ。連れて来て、会いたい」と結びます。

月岡家を訪れた海はあっという間に大和になつき、楽しい時間を過ごした様子。その晩、ゆき子は朱音に電話をかけてあいさつし、水季にも会いに行くと話します。夏が南雲家で暮らし始め、どこか楽しそうな朱音の様子を目を細めて見守る夫・翔平（利重剛）。一方、水季の同僚で彼女の生前、海の面倒を見ていた津野（池松壮亮）は、水季が亡くなって以来おいそれと海に会えなくなった現実に鬱屈（うっくつ）とした感情を抱いていて——。

無意識の罪を犯した息子に対する母のド正論が突き刺さる

第1話で水季は「夏くんはおろすことも産むこともできないんだよ。私が決めていいでしょ」と中絶同意書へのサインを求めていました。第5話では、夏の母・ゆき子が同じ意味合いの言葉で、夏が無意識に犯した罪に言及。一方、弥生が自分の両親に良い思いを抱いておらず、夏に会わせていないことを詫びるシーンも。「親も人だから嫌いでいい」という夏の言葉に救われたように見えた弥生。実家を好きで頼ることができていれば、弥生はかつての恋人との子どもを中絶しなかったのでしょうか。

Ｘ（旧Twitter）では、「夏母の言葉が刺さりまくった」「言いたいこと全部言ってくれた」「愛ゆえの怒りだと思う」「水季さんのことはもちろんなんだけど、弥生さんがどれだけ辛くて寂しい思いをしたか、夏くん理解してくれたかな」「感じ方はいろいろだと思うけど、男の人に見てもらいたい回」「男性陣の顔がとてもいい芝居。母が言うのは分かるが、父としてはしょうがないよっていう表情が泣けてくる」などのコメントが寄せられています。

第6話では、夏が南雲家で過ごす1週間がスタート。夏と海はかつて海と水季が暮らしていたアパートへ向かいます。すでに部屋は引き払われているものの、大家さんの計らいで中に入れてもらうことに。2人で住むには狭い殺風景なワンルームを見た夏は、水季と海の生活に思いを馳せ……。水季の死を誰よりも悲しみ、海を大事に思う津野との交流が今後どう展開されていくのかにも注目です。

この記事の筆者：地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。
(文:地子給 奈穂)