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東京から約1時間半。行き交う船の景色に癒される、この夏行きたい“眺望”という名の海辺のホテル

オールアバウト / 2024年8月2日 21時15分

東京から約1時間半。行き交う船の景色に癒される、この夏行きたい“眺望”という名の海辺のホテル

夏の暑さと忙しさが相まって、「広い景色を眺めてぼーっとしたい」「温泉やサウナで癒されたい」「おいしいものを食べたい」そんな気持ちがムクムクと湧いてきて。今回はその全てをかなえてくれる“眺望”という名のホテルへ家族で宿泊をしてきました。

今回筆者が取材の機会をいただいたのは、神奈川県横須賀市に2023年8月にオープンした「ラビスタ観音崎テラス」。ラビスタとはスペイン語で“眺望”という意味だそう。

ここ数カ月、仕事に育児に大忙しだった筆者。迫りくる締め切りの数々に、毎朝の子どものお弁当作り。「あ~、広い景色を眺めてぼーっとしたい」「サウナや岩盤浴、温泉で体の底から癒されたい」「プロの作る料理においしい~!って感動したい」そんな三大欲求を抱えながら、日々を駆け抜けておりました。

そんな気持ちを全てかなえられる場所が、都内から1時間半ほどで行ける東京湾沿いの海辺のホテル、ラビスタ観音崎テラスだったのです。東京湾に面した眺望を楽しめるリゾートホテル(写真提供:ラビスタ観音崎テラス)

「ずーっと観ていられる」さまざまな船の行き交う景色

大きな貨物船の姿も。横須賀ならではの景色を堪能
ホテルへ到着し、チェックインを済ませたら、まずはガラス張りのラウンジへ。ウエルカムドリンクとして用意されているアイスコーヒーやパッションフルーツジュース、夏季限定の冷製枝豆のクリームスープなどから好みのものを選び、ほっとひと息。窓の外に広がる、プール越しの海辺の景色を眺めながら、旅のはじまりを実感します。

東京湾の西の入口に位置するこのホテルからは、天気の良い日には横浜・みなとみらいのランドマークタワーから東京タワー、東京スカイツリーに房総半島までを海越しに眺めることができます。

ガラス張りの大きな窓で、景色を楽しめる開放的なラウンジ
この日は、曇り。チェックイン時にもらったパンフレットを片手に「あれは東京スカイツリーかな」と、湾の反対側に見える景色に目を凝らします。「双眼鏡がほしいな」と思いながら部屋へ向かうと、なんと部屋には双眼鏡が用意されているではありませんか。

各部屋には、眺望を楽しむための双眼鏡が用意されている
今回宿泊したのは「ラビスタツイン」という3階の部屋。ホテルの名前の付いた部屋からは海辺の景色が一望できる
大小さまざまな種類の船が行き交うのも、太平洋に面した伊豆や房総半島の東側の海辺の宿から眺める景色とはまた違う、この立地ならではの眺望です。全国を取材してまわっている筆者はふと「瀬戸内海の造船が盛んだった島で観た景色に似ている」と思いました。何が似ているのかというと、種類豊富な船があっちへこっちへと目の前を横切っていくその動く絵画のような景色が、です。

「あ、今度はまた違った形の船がきた!」と、見飽きることがありません。漁船や貨物船だけでなく、横須賀だからこそ見られる軍艦や、時には横浜港から出航する豪華客船の姿も見ることができるのだそうです。

ホテル棟より海に近い場所に増設した、グランピング施設も大人気

今回、満室で宿泊することのできなかったグランピング施設も、チェックイン前に取材させていただきました。もともとあった3棟に加えて12棟増設し、現在は合計15棟が並びます。

ひと部屋ひと部屋独立したグランピング施設が、​​​​​海辺に面したガーデンに並ぶ
グランピング棟に宿泊する人たちは、ホテル棟とは別当の専用ラウンジでチェックインとウエルカムドリンクを楽しめるのだそう。さらに部屋へはカートに乗って連れていってもらえます。ホテルステイとはまた違った非日常感を味わえるグランピング施設は、比較的若い層に人気があるといいます。女性グループの利用も多いとか。
海に近いプライベートスペースで家族や女性グループで過ごすのはとっても楽しそう!(写真提供:ラビスタ観音崎テラス)
食事の後に焚火をしたり、コーヒーミルでコーヒー豆を挽いたり、グランピングならではの自然体験を楽しめるようになっている

温泉にミストサウナ、岩盤浴にシェイプアップバスで「癒し放題」

内湯と露天風呂から、海辺の景色を楽しめる設計になっている大浴場
夫と息子が2人で男性用大浴場へ行ってくれたので、筆者は1人でのんびりと温泉入浴を楽しむことができました。段差に座るとちょうどよい視線の高さで、ガーデン越しに海を一望することができる内湯に浸かり、半身浴をしながら東京湾の反対側に見える横浜~川崎~東京~房総の景色をぼーっと眺めているうちに、パンパンだった頭が徐々にほぐれていくのを感じました。

外のテラスに出て、寝湯にあおむけに横たわると、頭上に広がる空の景色が目に飛び込んできました。「空をこんな風に眺めたのはいつぶりだろう?」と、いつもそこにあるはずの空の存在に改めて気付く、非日常な時間……。

こちらは、近くの油壺温泉から引いている天然温泉だそう(写真提供:ラビスタ観音崎テラス)
さらに女性用の内湯には立って入浴したままジェットバブルでマッサージのできる「シェイプアップバス」やミストサウナが。男性用の内湯にはドライサウナと、マイナス10℃に設定されている「クーリングルーム」があります。このクーリングルームは、ドライサウナと並行して使うことで「ととのい」をサポートするための部屋だそう。

寝湯やチェアのある露天風呂スペースに、ボタン式でジェットバブルのマッサージができるシェイプアップバス。ミストサウナに岩盤浴までがそろう(写真提供下2点:ラビスタ観音崎テラス)
男性用女性用の大浴場の間には岩盤浴ルーム、頭の上から足の先さらには手のひらまでマッサージしてくれるマッサージチェアにハンモック。あの手この手で「癒し」を提供してくれるホテル内スパで、「癒し放題」な時間を過ごしました。

夏らしさ×地元素材を存分に味わえる、夜のフルコース

さて、癒しの三大欲求の3つめ。「プロの作るおいしい料理で癒されたい」も、見事にかなえてくれたのが、開放的なガラス張りのレストランで味わう夜のフルコースです。夕食の時間設定は17:30からと20:00からの2部制。筆者は17:30からを選び、まだ外が明るいうちから食前酒の梅のスパークリングをひと口。

前菜は鮑のワイン蒸し キャビア添え、チキンとフォアグラのガランティーヌ、パプリカのムースなど。酸味の利いた爽やかな夏野菜のピクルスの乗ったムースと、少し甘さのある食前酒の組み合わせが心地よく、目の前に広がるオーシャンビューとともに、リゾート気分を盛り上げてくれました。

夏を感じる爽やかな風味と色鮮やかに盛られた前菜に、三崎鮪を生かした冷製のバジルパスタ。柔らかいお肉とシャリアピンソースがマッチしたひと品
続いて、三崎鮪のタタキが乗った冷製パスタ。バジルソースに絡んだ松の実がアクセントになったこちらも、夏らしさを味わえる爽やかな大人の味。その後に登場したヴィシソワーズに、お魚料理に、お肉料理に……と、プロの趣向の凝らされたおいしい品々に、ここのところ自宅ですっかり自分が作る料理の味に飽きてしまっていた筆者は夢心地に。

今回、良い機会にとフルコースデビューをさせた小学校高学年の息子には、少々大人向けの味付けが並んだ前半戦でしたが、見た目の美しさも相まって、全てをちゃんと口にしていました。家では気に入らないものは口に運ぶことすらしないのに!

そしてお肉の柔らかさに狂喜乱舞。「このお肉のためにもう少しおなかに余裕を残しておけばよかった」と。見事にフルコースの楽しみ方を学んだ、素晴らしい機会となりました。

最後にレストランの隠し玉メニューであるご飯と漬物、お吸い物までしっかりと味わい、デザートに。家族全員おなかいっぱい。それでも、22:00からの夜食サービスを味わいに、夫と息子は深夜に再びレストランを訪れるのでした。

三浦の野菜と、三崎の魚で作る海鮮丼が目玉の朝のビュッフェ

夜もあれだけ食べたのに、朝風呂を済ますと不思議とまたおなかがおいしいものを食べるため、準備万端になるのが不思議です。

朝の光の差し込む明るいレストランにずらりと並ぶのは、“その土地ならでは”の詰まった種類豊富な朝食ビュッフェの品々。特に注目なのは、三崎鮪に釜揚げしらすやイクラがかけ放題で自作できる海鮮丼コーナー。すし・さしみしょうゆはもちろんのこと、山桜のチップで燻製したしょうゆなど、全国から取り寄せたしょうゆバイキングもあり、おいしく味わうための強いこだわりを感じました。

地産地消の魚と野菜のマップを見ながら好みの料理に手を伸ばせるのがうれしい
全国から取り寄せたというしょうゆバイキングは圧巻
それだけでも朝ごはんには充分ですが、朝からワインが飲みたくなってしまうようなハムとチーズがそれぞれ3種類に、ライブキッチンでオーダーできるオムレツに天ぷら、地元で製造された牛乳を用いたプリン、ミニケーキの数々まで。全100種類を誇るメニューは、とても朝食とは思えない、充実のラインアップです。
全100種類のメニューが並ぶ、朝食とは思えないビュッフェラインから好きなものを少しずつ

眺望をより楽しむために建てられたブランコで、ゆらり


朝食後はテイクアウトカップに入れて部屋に持ち帰ったコーヒーを片手にバルコニーでほっとひと息。チェックアウトまではガーデンのブランコで名残惜しいこの絶景を眺め納めし、帰路に着きました。

都内から飛行機に乗らずとも行ける海辺のリゾートホテル、ラビスタ観音崎テラスは景色とスパと美食に癒される、絶好のパワーチャージホテルでした。

この記事の執筆者:木崎 ミドリ プロフィール
トラベル&フードライター。旅行雑誌の編集者を経て独立。訪れた観光スポットは1000カ所以上。その経験を生かし、雑誌やサイトで執筆活動を行うほか、テレビなどへの情報提供も行う。「日本の良いものに光を当てるお手伝い」をライフワークとし、各地のすてきな場所や取り組みを取材してまわる。得意分野は、日本の癒しスポットである温泉、ホテル、グルメ、絶景、それらを支える人々の取材など。最近は個性あふれる日本の島々に魅了され、島旅の機会が増えている。
(文:木崎 ミドリ)

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