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67歳まで老齢基礎年金を繰り下げたら、もらえる年金は16.8%増額されますか?

オールアバウト / 2024年8月17日 18時30分

67歳まで老齢基礎年金を繰り下げたら、もらえる年金は16.8%増額されますか?

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。今回は、67歳まで老齢基礎年金を繰り下げた場合の年金額について、専門家が解説します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、67歳まで老齢基礎年金を繰り下げた場合の年金額についてです。

Q:67歳まで老齢基礎年金を繰り下げたら、もらえる年金は16.8%増額されますか?

「65歳から老齢厚生年金をもらい、67歳まで老齢基礎年金を繰り下げた場合、老齢基礎年金は16.8%増額されますか?」(Kさん)

A:老齢基礎年金を67歳まで繰り下げ受給した場合、年金は16.8%増額されます

老齢基礎年金は受給要件を満たすと、原則65歳からもらえます。希望すれば65歳で受け取らず、66歳以降、75歳までの間で繰り下げて年金を受け取ることができます。繰り下げた期間によって年金額が増額され、その増額率は一生変わりません。ひと月ごとに、0.7%増額されます。

【増額率の計算式】
増額率=0.7%×65歳に達した月から繰下げ申出月の前月までの月数

相談者は、67歳まで老齢基礎年金を繰り下げることを検討しているとのことですので、試算してみます。なお、相談者は国民年金保険料を40年間支払い、65歳から老齢基礎年金を満額で受け取れるという前提で計算します。

【2年(24カ月)繰り下げた場合の増額率】
0.7%×24カ月=16.8%

【67歳まで繰り下げ受給した場合の老齢基礎年金額】
令和6年度の老齢基礎年金の満額は81万6000円ですので、下記のような計算式になります。

81万6000円+81万6000円×0.168
=95万3088円(年額)

67歳まで老齢基礎年金を繰り下げると、16.8%増額されることになり、年額95万3088円もらえます。

相談者は老齢基礎年金のみを繰り下げるということですので問題はありませんが、老齢厚生年金加入者が配偶者加給年金額をもらえる場合、老齢厚生年金を繰り下げ受給すると、配偶者加給年金額は支給されませんので、注意しましょう。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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