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SixTONES・ジェシーやSnow Manも……STARTO社タレントの「個人事務所設立」が相次ぐ理由とは?

オールアバウト / 2024年8月16日 20時15分

SixTONES・ジェシーやSnow Manも……STARTO社タレントの「個人事務所設立」が相次ぐ理由とは?

STARTO ENTERTAINMENTに所属するアイドルにおいて、個人事務所を設立する動きが増えています。なぜ、アイドルたちは個人事務所を設立するのか? その疑問に、元テレビ局スタッフが答えます。(サムネイル画像出典:ジェシーさん公式Instagramより)

先日熱愛報道で週刊誌をにぎわせたSixTONESのジェシーさんですが、直近では個人事務所設立が取り上げられ話題となっています。ジェシーさんは、現在「STARTO ENTERTAINMENT(以下・STARTO社)」に所属していますが、2024年7月19日に自身のInstagramアカウントで「株式会社ZDN」の設立を発表。

Instagramの投稿では、「わたくしジェシーは個人会社を設立した事を報告します!『株式会社ZDN』です! グループ活動を軸に新しい分野への挑戦も行いたく思います!新しい楽しい事を沢山の方々と共有して行きたいと考えております!」とコメントし、個人事務所の設立を説明しています。

実は、ここ最近ではジェシーさんだけでなく、STARTO社のタレントが続々と個人事務所の設立を行っています。なぜ、独立するわけではないのに個人事務所を開く必要があるのか? 芸能界の素朴な疑問を、元テレビ局スタッフの筆者が解説していきます。

芸能人が個人事務所を設立する最大の理由は「お金」?

実は、芸能人は昔から芸能事務所に所属しながら、個人で会社を立ち上げるケースは多くありました。最大の理由は「節税効果」があるからで、CMなどに多数出演して年収が高い芸能人は個人事務所を設立してギャラを管理します。自分がテレビを制作していた際に関わった俳優、芸人、アイドルなど売れっ子タレントは、個人事務所を持っていたケースが多かったと記憶しています。

数億円の年収がある芸能人は、自分の会社の売り上げにすることで、経費などを計上したうえでその会社から給料をもらう形で節税を実現。例えば、1億円の収入がある芸能人は、会社の売上にして自分は2000万円の給料をもらい、会社は経費を計上して税務処理することで、個人で1億円を申告するより大幅な節税を実現できます。

また、会社の情報を見ると、役員は親族ということも少なくありません。親族はギャラを管理して給料をもらうことで、節税に協力しながら仕事もゲットできるわけです。これは、芸能界では一般的に良く知られている節税対策となっています。

「節税」の色が強いことから、これまで個人事務所の存在を大々的に告知する芸能人は少なかった印象。しかし、ジェシーさんはわざわざ公表しました。つまり、今回の「株式会社ZDN」の設立理由は、節税がメインではないということが伺えます。

通常とは事情が違う? トップアイドルが個人事務所を設立する理由

ではなぜ、ジェシーさんは個人事務所を設立したのか? これまで、芸能人が個人事務所を設立するのは、独立するかもしくは多すぎるギャラを節税するのが主な目的でしたが、STARTO社のアイドルたちは、少々事情が違うようです。

そもそも、ジェシーさんだけでなく、嵐のメンバーは「株式会社嵐」を設立し、STARTO社とグループエージェント契約を締結。また、King & Princeも新会社「King & Prince株式会社」を設立し、個人ではSnow Manの阿部亮平さん、佐久間大介さん、渡辺翔太さんが個人事務所を設立したとスポーツ新聞が報じています。さらにラウールさんは、インスタライブを行いSTARTO社とは別に、パリのモデル事務所と契約したことを発表。その他にも、櫻井翔さんは個人ホームページを2024年4月に開設し、「仕事の依頼や問い合わせ窓口としての機能のみを有するもの」と説明しています。

芸能人が個人事務所を設立しがちだとしても、2023~2024年にかけてSTARTO社タレントの個人事務所設立はあまりにも多い印象。2023年、旧ジャニーズ事務所で性加害問題があったとはいえ、数多くのメンバーがグループや個人で事務所を開いています。

この、芸能史の中でも特殊な状況は、STARTO社とアイドルたちの契約が大きく関係してくると考えます。2024年4月から本格始動したSTARTO社は、これまでの旧ジャニーズ事務所と違い、タレントの希望に応じて「エージェント契約」も可能に。このエージェント契約を結ぶことで活動の自由度が上がり、それに伴って個人事務所を設立したアイドルが多くなったと推測できます。

他事務所とのコラボなどが実現する可能性も!?

今回、ジェシーさんは「グループ活動を軸に新しい分野への挑戦も行いたく思います」とコメントしているように、個人事務所を通じて新たな活動を実施することが考えられます。ジェシーさんでいえば、抜群の歌唱力を生かして、STARTO社のタレントではあまり実現しなかった他の事務所のアーティストとのコラボやライブ、またYouTubeなどネットサービスに個人出演やチャンネル開設することも考えられます。

これはジェシーさんに限った話ではなく、他のアイドルやグループもより自由な活動が可能に。例を上げれば、King & Princeが別の事務所のグループとコンサートをしたり、Snow Manのメンバーが売れっ子ミュージシャンとコラボするなども考えられます。

ファンの間では、個人事務所をアイドルが設立したことで、大量に独立するのかと心配している人も多いかと思います。ただ、今回のジェシーさんをはじめとする個人事務所の設立は、エージェント契約もふくめ新たなアイドル活動を模索する動きになるだろうと予想されます。

今後、STARTO社のアイドルたちはどう活動していくのか?

さて、STARTO社が始動してからというものの、所属するアイドルたちは次々と個人事務所を設立するなど大きな動きをみせています。かつて、旧ジャニーズ事務所だったころは、正直言えば「普通」のアイドル活動がメイン。悪くいえば、事務所内で完結する活動が多く(映画やドラマなどは例外として……)、“鎖国”しているような状態でした。

しかし、個人事務所の設立をふくめアイドルたちの自由度は格段に上がり、今後はチャレンジできる場面が多くなると考えます。ジェシーさんやラウールさんが、公式に個人事務所の設立やモデル事務所と契約を明かしましたが、他のアイドルも追随する可能性が大です。

正直、ファンもマスコミもSTARTO社が設立した際に、「エージェント契約」も可能という情報をイマイチ理解できませんでした。ただ、昨今の個人事務所などの乱立は、自由度の高いエージェント契約を、より有効に生かすためのアイドルたちの動きなのだと考えます。不思議な個人事務所の設立はまさに「スタート」を意味するもので、新たな形のSTARTO社のアイドルたちの活動を楽しむことができそうです。

この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。
(文:ゆるま 小林)

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