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親が言いがちな“要注意ワード”に気を付けて! 帰省時の「親との会話」でチェックすべき5つのポイント

オールアバウト / 2024年8月15日 20時50分

親が言いがちな“要注意ワード”に気を付けて! 帰省時の「親との会話」でチェックすべき5つのポイント

久しぶりに訪れた実家で、親を交えて家族団らんの楽しい時間を過ごす人も多いはず。互いの顔を見て話ができる貴重な機会だからこそ、確認しておきたい5つのポイントがあります。

お盆のまとまった休みに合わせて、実家に帰省する人も多いのではないでしょうか。

離れて暮らす親とゆっくり話ができるチャンスですが、そんなときだからこそ「親との会話」で気を付けるべきポイント5つを、介護アドバイザーの横井孝治が解説します。

ポイント1:会話のキャッチボールがしっかりできるか

質問に対して的外れな回答が返ってきたり、同じ話を何回も繰り返したり、「ああ」「うん」といった生返事が多くないか確認しましょう。もし当てはまる場合は、何かを隠そうとしている、あるいは認知機能の低下や高齢者うつが疑われます。

ポイント2:会話中の感情は落ち着いているか

愚痴や不満をずっと言い続ける、急に怒ったり泣き出したりする、仏頂面で「いや、別に」「そうでもないよ」などと抑揚のない話し方をしている。そんな様子が見られたら、認知症の周辺症状や高齢者うつが疑われます。

ポイント3:健康状態を具体的に話してくれるか

以下のような質問をし、素直に答えてくれるかを確認してみましょう。

「健康診断の結果を見せて」
「最近飲んでいる薬を教えて」
「今、〇〇クリニックに通っているんだっけ?」
「医者から気を付けるように言われていることはある?」

親が教えてくれた内容は、今後の生活を考える上で重要な手がかりになります。散歩など運動習慣の有無についても、合わせて把握しておきたいところです。

ポイント4:認知機能は問題なさそうか

「あれ、今日は何日だっけ?」と子ども側から親に聞いて、「今日は〇〇月〇〇日だよ」とすぐに答えられるかどうかをチェックしましょう。

それ以外にも、「この間電話で話したあの話だけど……」と切り出してちゃんと会話がかみ合うか、「子どもの頃こんなことがあったよね」と思い出話をしたときにきちんと話が通じるかを確認するのもおすすめです。

少しでも「怪しい」と感じたら、認知機能に問題があるかもしれません。

ポイント5:親から話題を切り出して話ができるか

親が何かを話し出すまでニコニコして待ち、どんなテーマで何を話すのかを観察してみましょう。

子ども側から積極的に話したほうが話は弾むものですが、親がトークを組み立てられるか、自分で会話を回すことができるかも、現状の能力を知る上で重要になってきます。

親が黙り込んで沈黙が続くときは、子ども側から話題を振ります。話題は自分のことやテレビ、新聞で見たことなど何でも構いません。

テーマを示した上で「私はこう思うんだけど、父さん(母さん)はどう思う?」となるべく具体的に話を振るのがポイントです。

それに対してどれだけ考えを整理して返事ができるか、テーマについてきちんと的を射た回答ができるか。理解力、思考力を確認しましょう。

親の「大丈夫」には注意したいワケ

なお、久しぶりの帰省で子どもが親にしがちなのが「最近何か変わったことはない?」「体の調子はどう?」といった質問です。返答として多いのは「特に変わったことはないかな」「まあぼちぼちやってるよ」といったところでしょう。

要するに「大丈夫」という回答ですが、この「大丈夫」を過信しないことが非常に重要です。やせ我慢やその場しのぎの回答が含まれている可能性もあるからです。

子どもや孫の久しぶりの帰省を、親は待ち遠しく思っています。ごちそうを用意し、孫へのプレゼントは何がいいかと悩むことでしょう。

いざ帰省すれば、限りある時間をできるだけ楽しく過ごしたいと思うのは当然のこと。「子どもに心配をかけまい」と思う親心から、真実とは異なる「ウソ」をつくことは珍しくありません。

子どもは子どもで「親にはいつまでも元気でいてほしい」「いざとなればするけれど、介護はしないに越したことはない」という思いがあるので、親の言葉をうのみにしがちです。

「別に大丈夫」
「ちゃんとご飯も食べているよ」
「困ったことがあれば連絡するから」

そんな言葉を聞いて、「何だか怪しい。でもまあ本人が大丈夫と言うなら信じよう」と目をつぶるのは、「見守り」ではなく「見逃し」です。

筆者は、親の言葉を疑うことから本当の「見守り」が始まると考えています。親の自己申告は必ずしも正しいとは限らないということも意識しておきたいところです。

おすすめのタイミングは「帰省の最後の夜」

せっかくの機会だからこそ、普段聞きにくいことを勇気を持って聞くことも必要です。

介護の話やお金の話はとくに敬遠されがちなテーマのため、家族団らんの場でいきなり話を切り出せば、「まだ元気なのにバカにするな」と親が怒ることもあるでしょう。

あなたの兄弟姉妹がその場にいれば、「なんてひどいことを言うの?」「どうせ財産目当てなんだろう」などと言われる場合も多々あります。思わずムッとするかもしれませんが、こうした反応は「想定内」と捉えて、切り返しを用意しておくことが大切です。

「いつまでも元気でいてほしいし、ずっと家族で幸せでいたい。だからこそ、万が一に備えておきたい」
「父さん、母さんのためにもなるし、私たち子どものためにもなることだから」

どんなに言いにくくても、いずれ必ず聞かなければならないタイミングは訪れます。勇気を持って、正直な気持ちを伝えましょう。

タイミングは「帰省の最後の夜」がおすすめです。楽しい時間を十分過ごした後で、まじめな話をするほうが受け入れやすいでしょう。「これからも家族で楽しい時間を過ごしていくために必要なこと」という思いを伝えることが大切です。

横井 孝治プロフィール

両親の介護をする中で得た有益な介護情報を自ら発信・共有するため、2006年に株式会社コミュニケーターを設立。翌年には介護情報サイト「親ケア.com」をオープン。介護のスペシャリストとして執筆、講演活動多数。また、広告代理店や大手家電メーカーなどでの経験を生かし、販促プロデュース事業も行う。All About 介護・販促プロモーションガイド。
(文:横井 孝治(介護アドバイザー))

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