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人前に“出せない”夫たち…集団行動できない社交性ゼロ夫に「すごくみじめでした」と嘆く妻も

オールアバウト / 2024年8月18日 22時5分

人前に“出せない”夫たち…集団行動できない社交性ゼロ夫に「すごくみじめでした」と嘆く妻も

社交性ゼロで会話もせずにスマホを触る、空気を読まずにとにかく喋り倒して蘊蓄を垂れ流すなど、家庭内では問題ないが、自分の知り合いには絶対にあわせたくない種類の夫たちが世の中にはいるのだ。

夏休みだから、家族で出かける機会も増えている。そんな中で、うんざりするような夫の性格を嘆く妻たちの声が多い。

社交性のない夫の理解できない行動

「つい先日、ママ友一家と一緒に少し離れた場所のお祭りに出かけたんです。うちもママ友家も娘がふたりずつ。浴衣を着せて、それぞれ車で現地へ行って。帰り際、子どもたちが何か食べたい、喉が渇いたと言いだしましたが、騒がしくるなるのがわかっているので、ファストフード店へ行きました」

そう言うのはルミさん(42歳)だ。8歳と5歳の女の子がいる。ママ友のカナコさんには8歳と6歳の女の子。長女同士が同級生のため知り合い、仲良くなった。

「お店に入ると、娘たちはトイレに行きたいといっせいに移動。カナコさんのところのパパは、すぐにテーブルを動かして8人分の席を作りました。さらに『買ってきますよ。何にします? あ、ママ、娘たちにも聞いてきてくれる?』とテキパキと、だけど優しく声がけ。

あ、私も行きますよと言いつつ、夫を見ると夫はせっかく用意してくれた8人分の席から少し離れたところにポツンと座ってる」

夫の様子は「すごくみじめでした」

ルミさんの夫は、もともとあまり社交性があるタイプではない。それはわかっていたが、こういう場面でひとり離れるという神経がわからなかった。

「あなたも一緒に買いに行ってよと言うと、スマホを見ながら『オレは水でいい』って。いや、そういう問題じゃないから。この場をわかってる? と小声ながら叱責すると『ちょっと電話してくるわ』って。

普段からWEB関係の仕事をひとりでしているので、周りを見ることに慣れていないのかもしれないけど、あまりにも常識知らず。頭に血が上ってしまいました」

結局、カナコさん夫妻が注文をとって持ってきてくれ、代わりにルミさんは8人分の水を持ってきて、トイレに並んだ娘たちの様子を見にいったりした。そしてルミさんの夫はついに何もしないまま、離れた席でずっとスマホをいじっていた。

「娘たちは仲良しで、あれやこれやとおしゃべりに花が咲いていました。私とカナコさん夫妻も3人でお祭りのことを振り返ったり、写真を見せ合ったりしながら盛り上がって。

カナコさん夫妻は、うちの夫にも気を遣ってくれて『お疲れじゃないの? 大丈夫?』って。社交性がなくてごめんなさいと謝ったけど、なんだかすごくみじめでした」

家の中ではしゃべるし、家事もしてくれる夫なのだが、「人前には出せないことを改めて感じた」とルミさんは悲しそうに言った。

ひとり演説が止まらなくなる夫

「うちの夫は、“蘊蓄野郎”なんですよ(笑)」

笑ってはいるが吐き捨てるような口調でそう言ったミツコさん(43歳)。夫は多趣味で話題も豊富なのだが、下手すると「オレの話を聞け」という状態になることがあると言う。

「夫を知っている人は『また始まった』とか『そのくらいにしておけ』とかいじったり止めたりしてくれるのですが、あまりよく知らない人が多い場面では夫だけが浮いていくんです。浮いてしまった夫は焦って、もっと懇切丁寧に蘊蓄を語るので、ますます場がおかしくなっていく」

だから先日、マンションに越してきた息子の友だち一家に招かれたときも、行く前にさんざん注意した。ひとりでしゃべり続けないこと、まずは相手の話を聞くこと、まだよく知らない間柄だから、相手の言うことを否定したり議論に持ち込んだりしないこと。

「夫はわかったと言っていたけど、息子の友だちのパパが作ったローストビーフをごちそうになりながら、『ローストビーフというのはね』『このソースもまずいわけじゃないけど、違うんですよ。ローストビーフのソースというものは……』と始まっちゃった。

『あなた、やめてよ』『すみませんね、この人、妙な蘊蓄を披露するクセがあって』と言い訳をすると、夫は『妙な蘊蓄ってことはないだろ。オレがイギリスに住んでいたころは……』と自慢話。住んでいたといっても夏休み1カ月の短期語学留学ですよ。私はだんだんイライラしていきました」

「私はお手上げです」

夫がトイレに立ったすきに、「ごめんなさい。蘊蓄野郎で説教野郎で、申し訳ない。もう失礼しますから」と謝罪、戻ってきた夫に「私、ちょっとめまいがするから失礼しようと思う」と告げた。

「失礼するなんて、かえって失礼だろうと言う夫をひきずるようにして帰りながら涙が出ました。夫はそれを見て『そんなに具合が悪かったの? 早く帰って寝たほうがいいよ』と。そういうところはまっとうなんですけどね……」

自分が場を乱したことをまったく自覚していない夫。あとからそのときのことを話してみたものの、「それはきみの思い過ごしだよ。今度は一家をうちに呼ばないとね」と妙に明るく言われて脱力したという。

「こういう夫、どうしたらいいんでしょう。私はお手上げです」

友人知人と夫をなるべく会わせない。それしかないのかもしれないと彼女はつぶやいた。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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