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年収400万円だと、将来もらえる年金はいくら?

オールアバウト / 2024年8月24日 18時30分

年収400万円だと、将来もらえる年金はいくら?

年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。生涯の平均年収が400万円の人は、将来いくら年金をもらえるのかについて、専門家が解説します。

老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、生涯の平均年収が400万円の人は、将来いくら年金をもらえるのかについてです。

Q:年収400万円だと、将来もらえる年金はいくら?

「年収400万円の会社員が、将来もらえる年金って月額いくらぐらいでしょう? お教えください」(匿名希望)

A:65歳から、月額約14万1000円の年金を受け取れます

厚生年金の加入期間がある人は、原則65歳になると老齢基礎年金に上乗せして老齢厚生年金を受け取ることができます。年収400万円の会社員の人は、厚生年金の加入者となります。

例として以下のような人を設定して、将来もらえる年金について考えてみます。

2024年(令和6年)現在40歳、1984年(昭和59年)生まれのAさんとし、22歳から60歳まで(38年間/456カ月)、生涯平均年収を400万円(ボーナスなし、平均標準報酬額33万3000円)で厚生年金に加入した場合を計算します。

また、Aさんは厚生年金に加入するまでの期間(20歳から22歳まで)は、国民年金に加入しており、未納期間・免除期間がないこととします。この場合、老齢基礎年金は2024年度(令和6年度)で満額の年額81万6000円(月額約6万8000円)が受け取れます。

老齢厚生年金の受給額を計算するには、平成15年(2003年)3月までと平成15年(2003年)4月以降では、計算式が違いますが、今回は平成15年(2003年)4月以降の計算式のみ用います。

【1】老齢厚生年金(報酬比例部分)の計算式
平均標準報酬額×5.769/1000×平成15年4月以降の厚生年金加入期間(※)

※従前額保障での計算方法。スライド率等については省略。乗率は、昭和21年4月2日以降生まれに適用。平均標準報酬額とは、各月の標準報酬月額と標準賞与額の総額のことです

Aさんの年金額を計算してみます。
【1】老齢厚生年金の報酬比例部分:33万3000円×5.769/1000×456カ月≒87万6011円
【2】老齢基礎年金:81万6000円/年
【3】【1】老齢厚生年金87万6011円+【2】老齢基礎年金81万6000円=169万2011円/年(約14万1000円/月)

したがって、38年間、ずっと年収400万円の厚生年金加入者は、65歳からおよそ月額14万1000円(年額169万2011円)の年金を受け取ることができます。

また、2024年(令和6年)現在、厚生年金の加入期間が20年以上あると、要件を満たす配偶者がいる場合に、配偶者が65歳になるまで配偶者加給年金額が老齢厚生年金に上乗せしてもらえることになります。

※現在の制度をもとにした計算で、将来の年金額を保証するものではありません。
※経過的加算は考慮していません。
※年収と年金は額面で計算しています。

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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