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社債や地方債など、魅力的な債券選びのポイントと注意点

オールアバウト / 2024年8月29日 11時30分

社債や地方債など、魅力的な債券選びのポイントと注意点

みなさんから寄せられたお金についてのさまざまな疑問や悩みに、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。今回は「社債や地方債を選ぶときのポイント」についてです。

みなさんから寄せられたお金に関するさまざまな疑問や悩みに、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが答えてくださいました。

今回は、社債や地方債の購入を検討している方からの質問です。

Q. 社債や地方債を選ぶときのポイントや注意点はありますか?

「社債や地方債の金利が上がってきているので、買ってみようかと思っています。選ぶときのポイントはありますか? また、注意点などあれば教えてください」(OYUKIさん/会社員)

A. 「社債や地方債を購入する場合、とにかく情報収集が重要。そして良い条件のものがあれば早めに申込み、できる限り保有し続けることでしょうか」(深野さん)

まず、社債に関していうと、格付けを確認することが重要です。とはいえ日本の場合、新規発行される社債は、基本的にトリプルB以上の格付けを持つものになるので、過度に心配する必要はありません。

社債は発行されても、大々的に広告されることはほとんどないため、購入する場合は情報収集が非常に大事です。

社債を発行する際には、手続きの管理や販売仲介などをサポートする幹事証券会社が必ず存在します。野村證券、SMBC日興証券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、みずほ証券の5社が大体担当しています。複数の場合もあれば、単独の場合もあります

新規発行された社債の8割から9割は、幹事証券会社でさばかれてしまうことが多いです。そのため、幹事証券会社になっている5社のホームページを定期的にチェックしてみるとよいでしょう。そして、良い条件の社債が見つかったら、すぐに申し込むことがポイントです。

一般的な社債は、額面100万円以上のものが多いので、まとまった資金が必要です。ただ最近は、もう少し少額からでも買える個人向け社債の発行も増えています。中には表面利率が1%を超えるものも出ていたりするので、注目する価値があると思います。

地方債についても、取り扱い証券会社は先ほどの大手5社が中心となります。地方債は都道府県や政令指定都市、市町村が発行するもので、国債よりも利回りが少し高いですが、定期的に発行されるわけではありません。そのため、地方債も情報収集が重要です。そして、良い条件のものが見つかったら、早めに購入することがポイントです。

また、社債や地方債はいつでも現金化できますが、その価格が本当に適正なのかを判断するのが難しいです。なぜなら、証券会社との相対取引になるため、同じ債券でも証券会社によって価格が異なる場合があるからです。こういった点にも注意が必要ですね。

あと、実際に債券を売却した時の市場環境や、条件を満たす債券が少ないなど、次の投資先が見つからない場合が多いです。ですので、購入したらなるべく保有し続ける方が良いと思います。

そして、社債や地方債といった債券の価格は、金利によって変動します。できれば金利が高い時期に購入し、その後金利が下がる局面で売却すれば、売却益が期待できます。このような点も考慮し、購入を検討してみるとよいでしょう。

教えてくれたのは……深野 康彦さん

マネープランクリニックでもおなじみのベテランFPの1人。さまざまなメディアを通じて、家計管理の方法や投資の啓蒙などお金周り全般に関する情報を発信しています。All About貯蓄・投資信託ガイドとしても活躍中。
(文:All About 編集部)

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