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出会い「アプリ」が最多25%の時代が到来、一方で職業詐称や自称独身に「見事に騙された」例も

オールアバウト / 2024年8月28日 22時5分

出会い「アプリ」が最多25%の時代が到来、一方で職業詐称や自称独身に「見事に騙された」例も

こども家庭庁が26日に公表したウェブアンケート調査で、既婚者の4人に1人がマッチングアプリで知り合ったことがわかった。今後も増加しそうな勢いだが、アプリで知り合って騙されるケースも散見される。自分の「人を見る目」を過信することなかれ。

こども家庭庁が26日に公表したウェブアンケート調査(対象は15~39歳の未婚・既婚男女2万人)で、直近5年間で結婚した既婚者の4人に1人がマッチングアプリで知り合ったことがわかった。

コロナ禍を経て、マッチングアプリでの出会いはさらに増加しているようだ。

「マッチングアプリだから危険」という時代ではなさそうだが、職場や友人を介しての出会いより相手の背景が見えづらいのは確か。

実は既婚者だったとか、本気で付き合うつもりはなかったのに騙された、などの相談もあると注意喚起する結婚相談所もある。

34歳女性「弁護士だと信じていたのに……」

「マッチングアプリで出会った彼から、いろいろな嘘をつかれていたことがあります。出会ってすぐ、スマホで顔を見ながら話しているとき、弁護士バッジを見せてくれたんですが、実は私、本物を見たことがなかった。

でも最初にそういうものを見せるのは、私を信用させたいから、誠実な人なんだと思い込んでしまった」

弁護士だという彼に見事に騙されたルミさん(34歳)。当時はコロナ禍でなかなか会うこともできない状況の中、彼が「僕は親と同居だけど、あなたがひとり住まいなら行くよ」と言ってくれた。

「それからときどき来るようになりました。いつも私が料理を作って、彼が来て一緒に食べて片付けをしてくれるという感じ。だけど一度も『いくらかかった?』と聞かれたことがないんです。

でも何度も会っているうちに『旅行できる状況になったら、一緒に旅行しよう。僕が連れていくよ』『新婚旅行はヨーロッパかな。僕が全額払うからね』と言われて、この程度の家庭料理なんて、たいした金額でもないからと請求しなかったんです」

1年後、彼と連絡がとれなくなる

大好きだ、愛しているとささやかれ、口頭で結婚の約束もした。ところが1年後、彼と連絡がとれなくなった。

「ふと気づいて、彼の名前で弁護士登録がされているかどうか調べたら、そんな名前はなかった。どうして気づかなかったんだろうと後悔しました」

マッチングアプリの会社に、そちらで知り合った人が職業詐称していたと思うと伝えたものの、彼は1年前に退会していて行方もわからないとのこと。

プロフィールのスクショはあるかと聞かれたが、ルミさんは何の証拠もおさえていなかった。

「甘かったです。そのマッチングアプリの会社も、もうなくなっているみたいですし。それ以上、追究するのもバカバカしくなってあきらめました。

高額のものを買わされたわけでもお金を貸したわけでもないし。でも私の気持ちを弄ばれたのは確か。一言くらい文句を言ってやりたかった」

今でもそれは彼女の後悔している点だ。そして彼女は思っている。「どうしてあんな人を信じてしまったのだろう」と。

35歳女性「まず、必ず会社に電話を」

相手を好きになれば、出会いはどうであれ信じたくなるのが人情というもの。

「でもそこは少しシビアにいったほうがいいと思う」

そう言うのはサキコさん(35歳)だ。彼女自身、以前マッチングアプリで知り合った男性とデートを重ねていたら、実は相手が既婚者だったという経験をもつ。

「職業や独身を証明してもらうのって案外、大変なんですよね。だからそれ以来、付き合うようになった男性に対しては、必ず会社に電話をすることにしています。それでまず、そこで働いているかどうかがわかる。

それから本格的に付き合うとなったら、会社の同僚や友人に紹介してもらう。それができなければ、例えばふたりでデートする店に偶然を装って私の友人を呼んで、あれこれ質問してもらうのも手ですね」

サキコさんは今年初めに結婚したが、夫となった彼についてはそういう手法を使ったという。

私の質問に「即答できるか」も判断材料

「どこかお調子者に見えたんですよ、彼が。信じたいけど、どこまで信じたらいいのかわからなかった。そうしたら彼のほうから、同僚に会わせると言い出した。

その前に免許証とか大学の卒業証明書とかを見せてもらった。同僚も感じのいい人だったから、ようやく信じたんですけどね。

過去の経験があるから、安易に自分の目を信じてはいけないと思って、かえって次々と不信感がわいてくる。でも彼は警戒心が強いのは悪いことじゃないと思うと言ってくれました」

付き合っているときも、彼に関わることで疑問が生じると、すぐに尋ねるようにした。彼が即答してくれるかどうかがポイントだった。

「嘘をついているかどうかは、即答するかどうかでわかると感じました。そのときの雰囲気とか答え方とか。あとは付き合っているうちに真実が見えてくる。

私たちは1年足らずで結婚したんですが、それでも会っているうちに彼の誠実さが身に染みてわかることが増えていった。その実感を大事にしていけるかどうかが重要かもしれません」

とはいえ、私も人を見る目なんて持ってなかったことを痛感したからこそ、言えることなんですけどね、とサキコさんは苦笑した。

<参考>
・「若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ中間報告」(2024年8月26日、こども家庭庁)

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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