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フランスの「ユニクロ」は日本とどう違う?パリ最大の店舗で見つけた、フランス人に「売れている商品」

オールアバウト / 2024年8月29日 20時55分

フランスの「ユニクロ」は日本とどう違う?パリ最大の店舗で見つけた、フランス人に「売れている商品」

日本を代表するアパレルブランド、ユニクロ。海外にもたくさんの店舗がありますが、フランスの店舗数はなんとヨーロッパでNo.1。現地の人気商品や日本との違いをご紹介します。

今や世界的なブランドとなったユニクロは、フランスでも「シンプルで着やすい」「機能的」と、大変な人気を集めています。そんなユニクロの店舗数は、ヨーロッパではフランスが28店舗と最多(2024年5月期)。パリを中心に、いつも多くの人でにぎわっています。

では、フランス人はどんな商品を手に取っているのでしょうか。パリ最大のショップから最新情報をお届けします。

1866年に建てられた歴史的建造物がショップに

「ユニクロ・オペラ店」は、2009年にフランスで初めてオープンしたユニクロのグローバル旗艦店です。パリのオペラ座に隣接し、2023年9月にはリニューアルオープンを果たしました。

建物は過去170年にわたり、劇場、銀行、省庁、オークションハウスなど、さまざまな用途で使われてきた歴史的建造物です。パリならではの外観に、早速「日本との違い」を感じてしまいます。

「セルフレジ」「リメイクコーナー」は日本と共通

店舗面積2265平米を誇るユニクロ・オペラ店は、地下1階、1階、2階の3フロアに分かれています。中でも1階には、日本と同じタイプのセルフレジが。近年ではフランスもセルフレジ化が進んでいますが、アパレルショップでは未導入のところが多いため、フランス人からも「便利」だと好評を博しています。


また、ユニクロのサステナブルな取り組み「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」は、リニューアルオープン時に地元メディアで大きく取り上げられました。

「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」とは、洋服のリぺア・リメイクを店舗内で行うサービスです。日本の店舗でも刺しゅうサービスなどが人気ですね。フランスの人々はエコ意識が非常に高いので、こうした取り組みが大いに受け入れられています。

ショルダーバッグや日本風のデザインが人気

フランスでは、年々ユニクロのファンが増えています。そして彼らは、富士山のイラストが入ったTシャツや藍染風のシャツなど、日本らしいデザインが大好き。今回訪れたユニクロ・オペラ店でも、アニメ『ワンピース』とのコラボTシャツ(キッズ)が売り場の中央に置かれていました。

さらに現在のフランスでヒットしているのが、写真のマネキンが身に着けている「ラウンドミニショルダーバッグ」です。流行のきっかけはイギリスのインフルエンサーでしたが、軽さと安さ、合わせやすさが受けてフランスでも人気商品となりました。また、パリではエコ政策により自転車人口が急増しています。そのため「ラウンドミニショルダーバッグ」は、男性からも女性からも「自転車に乗る時にぴったり」という声が上がっているそうです。

肌着、エアリズム、ヒートテックは定番

ユニクロを愛用するフランス人の間では、肌着も好評です。特に人気なのはメンズのショーツとソックス。履き心地の良さや、持ちの良さを評価する人が多いようです。一方、女性では「エアリズム」のインナーが人気なのだとか。またフランスの女性はパンツルックが主流なので、ジーンズの需要も多いということです。

日本との違いは「価格の高さ」

ただ、価格帯は日本よりも高めです。円安も関係していますが、たとえば先述した「ラウンドミニショルダーバッグ」は日本で税込1500円であるにもかかわらず、フランスでは約2400円(14ユーロ)もします。とはいえ、これだけの商品数をこの価格帯で展開するのは、フランスでもかなりレアな方。

機能性とシンプルさを求めて、幅広い年齢層の人がユニクロ・オペラ店を訪れています。筆者が訪れた際には、若者・ファミリー層・シニア世代と、実にさまざまな人を見かけました。もちろん、他の店舗でも同じことがいえます。

フランスのユニクロでは、日本と大きな差はないものの、自転車用のアイテムが人気だったり日本風のデザインが多めだったりと、ユニークな特徴がありました。歴史的建造物を改築してショップにするところも「パリらしいな」と感じます。現地アーティストとのコラボ作品が多いことも魅力の1つといえるでしょう。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
(文:大内 聖子)

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