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金持ち体質は「孤独」? 一人ぼっちを恐れないために

オールアバウト / 2024年9月9日 21時40分

金持ち体質は「孤独」? 一人ぼっちを恐れないために

お金を稼げる人になりたいと思ったら、集団の中にいる時間やSNSなどで誰かとつながっている時間よりも、ひとりの時間を大切にしたほうがよいと思っています。

コロナ禍を経て、誰とも会わずに孤独に過ごす時間が増えたという人は少なくないと思います。しかしだからといって「孤独で寂しい」と嘆く必要はありません。

なぜなら、孤独の時間というのは自分の心と向き合う「内省」作業ができることを意味し、これは精神の成熟に不可欠な行為だからです。自分の本心は何か。自分に起こっていることはどういう意味があるか。自分の経験は次にどのように応用できるか。自分はどのように生きたいか、そしてそのためには何をすべきか。

こういった内面の作業を通じ、たとえば冷静さを取り戻したり、不安や悩みを解消させたり、次の計画や方向性を考えるわけです。子も思春期になれば個室が必要と言われるのは、このような時間と空間を確保するためです。

また、コロナでソロキャンプが流行ったのも、密を避けるという理由だけではなく、たき火を眺めながら一人物思いにふけることの充足感を実感した人が増えたというのもあると思います。

お金を稼げる人になりたかったら心がけたいこと

私は、お金を稼げる人になりたいと思ったら、集団の中にいる時間やSNSなどで誰かとつながっている時間よりも、ひとりの時間を大切にしたほうがよいと思っています。

なぜかというと、自分の人生を構想する作業は、ひとり自分の内面と向き合う必要があるからです。誰かと一緒では、会話に気を取られ、自分の奥底にある本音を聴くことは難しい。しかしひとりでいるからこそ、自分はどう生きたいか、そのための方法は何かを自分の本心に従って導き出すことができるからです。

群れると知性を失いやすい?

学生の群れを見て「幼稚だな」、暴走族の集団を見て「ほかにやることないの」と感じた経験はないでしょうか。居酒屋の前に大勢が集っているとか、道いっぱいに広がっている学生グループとか、団体旅行で大騒ぎしている人たちを見ればわかるとおり、人は群れると周囲への配慮を失い、利己的に行動するようになります。

彼らは、人が通る場所で迷惑がかかりそうとか、騒ぐのは恥ずかしいとか、ひとりのときなら発動するはずの「理性」が機能不全を起こしてしまっているのです。

これは企業の不祥事も同じ構図です。会社員であれば自分よりも組織の利益を優先するのは当然ではありますが、集団の価値観に染まり過ぎると、「これはまずいだろう」「これやっちゃいけないだろう」と、組織を離れれば感じるはずの善悪の判断ができなくなってしまうのです。

つまり、人は群れると知性を失いやすいということ。では知性を失った人が、潜在的なビジネスチャンスや市場のひずみに気が付くことができるでしょうか。

群れるとお金を失いやすい

そしてこれはお金にも言えます。集団の中にいると、お金の使い方を自分の判断ではなく、集団の判断に左右されやすいからです。

たとえば自分はもっと安いランチでいいのに、いつもの同僚たちが「あそこに行こうよ」となると、それに従わなければならない(それで新しい店を発掘できるという魅力もありますが)。

グループ旅行でも、ホテルにお金をかけるくらいなら食事にお金をかけたいと思っても、一緒に行く人たちの意志が違うなら、それに合わせないといけない。周りの人がお土産を買っているのを見ると、なぜか自分も「買わなきゃ」という気になって「あの人とあの人に」などと、買う予定がなかったお土産を買ってしまうかもしれません。

しかしひとりなら、周りに流されることなく、すべて自分で決めることができます。

また、SNSなどに依存しいつも誰かとつながっている人は、いつも刺激や最新情報にさらされじっくり考える時間が少ないため、外界からの刺激をそのまま受け止めがちです。すると自分の意見よりも他人の意見に左右されやすくなります。

そしてネット通販などでも、他人の評価を鵜呑みにして買う買わないを判断したり、閲覧履歴や購入記録からレコメンド機能で提案してきたものを無意識に買わされたりしてしまいます。

もちろんそれらの行為すべてがダメということではありませんが、よく「ポチった」というネット用語が使われるとおり、無自覚に情報に触れていると、欲望即購入ボタンを押すこととなり、お金を失ってしまいかねません。

大人はひとり時間を大切にしよう

そして、理性や客観性やお金の観点というだけではありません。

趣味にしろ副業にしろ、自分の世界を持っている人は魅力的に映ります。自分の領域で自己表現ができるから、他人がどうこう関係なく自分で満足できる。仮に嫌なことがあっても、いい意味でその世界に逃げることができ、ストレスを発散できる。そんな裏の顔というか場を持っていることは安心感や自信となり、態度や表情にもにじみ出てきます。

人とつるみすぎると、周りに合わせるから薄っぺらくなり没個性化しやすいのに対し、自分の世界があってそこで自己表現している人は、人間としての深みや個性が出てくるものです。

たとえばランチメイト症候群という言葉があり、職場でランチに誘われず、ひとりで食べている姿を見られるのが怖いという女性もいるそうです。しかし、ランチタイムくらい自分の好きなように過ごしたいと考えれば、新しい店を開拓したり、食事は早く済ませてマッサージに行ったり、ぶらりと書店に寄ったりするのも楽しいものです。

あるいは旅行でも美術展での鑑賞でも、他人とのおしゃべりに気を取られたり、連れの感性に引きずられたりしないからこそ、自分だけの感じ方、感動を楽しむことができます。つまり感受性も、ひとりのときにこそ磨かれるのではないでしょうか。

参考図書:「人生の質をあげる 孤独をたのしむ力」(日本実業出版社)

文:午堂 登紀雄(米国公認会計士)

大学卒業後、会計事務所などを経て、米国コンサルティングファームで経営コンサルタントとして経営戦略立案や企業変革に従事。貯金70万円を1年で3億円の資産に成長させた経験をもとに、お金持ちになる方法や考え方を伝授。
(文:午堂 登紀雄(米国公認会計士))

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