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【労働局に聞いた!】就職氷河期世代が正社員を目指すときに受ける「ハロートレーニング」って何?

オールアバウト / 2024年9月10日 19時30分

【労働局に聞いた!】就職氷河期世代が正社員を目指すときに受ける「ハロートレーニング」って何?

就職氷河期世代の方々が、今のキャリアを見直し、正社員化を目指したいと思ったら、一度お近くのハローワークを訪れてみてはどうでしょう。今回は、富山労働局職業安定部訓練課の林課長補佐に、ハローワークで相談をした場合の「ハロートレーニング」について、詳しいお話をお聞きしました。

就職氷河期世代とは、バブル経済崩壊後の1990年代初頭から2000年代半ばにかけの「就職氷河期」に新卒時期が重なり、就職に苦労した経験を持つ人々を指します。2024年現在では、概ね35~56歳の方が該当します。雇用を得ることが最優先だったこともあり、非正規雇用や派遣労働で働くことも多く、いまだ安定したキャリアを形成できず、報酬面で納得のできない人も多く存在します。

そのような就職氷河期世代の方々が、今のキャリアを見直し、正社員化を目指したいと思ったら、ハローワークにある就職氷河期世代向けの専門窓口である「ミドル世代就職応援コーナー(就職氷河期世代専門窓口)」を訪れてみてはどうでしょう。

今回は、富山労働局職業安定部訓練課の林課長補佐に、ハローワークで相談をした場合の「ハロートレーニング」について、詳しいお話をお聞きしました。

求職者が受けられる「ハロートレーニング」2つあるコースの違いは?

――求職者が「ミドル世代就職応援コーナー(就職氷河期世代専門窓口)」※1で相談をしたとき、ハローワークの相談員がスキルや知識の習得が必要と判断したら「ハロートレーニング」を紹介してもらえます。このハロートレーニングについて詳しく教えてください。

林課長補佐:ハロートレーニングは明確に就職を希望されている人向けのトレーニングで、公共職業訓練(雇用保険の受給者向け)と求職者支援訓練(雇用保険を受給できない方向け)の2つがあります。

※1:ミドル世代就職応援コーナー(就職氷河期世代専門窓口)は主要なハローワークに設置されています。遠くて相談に行けないなどの場合は、最寄りのハローワークで相談できます

富山ではミドル世代就職応援コーナーという名称ですが、他のエリアでは若干名称が異なります。たとえば、新潟では「就職氷河期世代支援コーナー」という名称を使用しています。

――まずは、雇用保険の受給者向けの公共職業訓練について教えてください。

林課長補佐:雇用保険受給者というのは、いわゆる失業手当(基本手当など)をもらっている方で、ハローワークに登録して就職先を探している方が対象になります。

訓練期間はおおむね3カ月~2年。職業訓練の内容は、情報技術系、介護系、事務系、製造業の専門技能などさまざまなコースがあります。職業相談でご本人様の意向を聞き、もしスキルを身に付けることで就職につながると判断できたら、職業訓練コースをご紹介します。職業訓練受講中は、一定の条件下で失業手当(基本手当など)などが支給されます。また、受講料は無料(テキスト代等除く)です。

――では、次は主に雇用保険を受給できない方向けの「求職者支援訓練」について教えてください。

林課長補佐:雇用保険を受給できない方というのは、ハローワークに登録して就職先を探しているのは共通していますが、雇用保険に加入できていなかった人、失業手当(基本手当など)の受給中に再就職ができず支給終了した人、雇用保険の加入期間が足りずに失業手当(基本手当など)を受けられない人、自営業を廃業した人などが対象になります。

職業相談は雇用保険受給者に限らず、誰でも受けられます。ご本人様の希望などを聞き、早期就職につなげるためスキルアップが必要であれば、職業訓練コースをご紹介します。

職業訓練の内容は、情報技術系、介護系、医療事務系、製造業の専門技能などさまざまなコースがあります。

訓練期間は2~6カ月。この期間に、毎月10万円の給付金などを受けながら、原則無料(テキスト代などは自己負担)で職業訓練を受けることができます。さらに、訓練期間中~訓練終了後もハローワークによる就職支援が受けられます。

取材を終えてのまとめ

「ミドル世代就職応援コーナー(就職氷河期世代専門窓口)」は、就職氷河期世代の方が正社員を目指す上で頼りになる存在です。相談は無料です。専門的なサポートを受けながら、自分の強みを再認識し、新たな一歩を踏み出すための貴重な機会となります。将来に不安を抱えている方は、ぜひ「ミドル世代就職応援コーナー」または最寄りのハローワークに一度足を運んでみてください。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)

3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))

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