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「2NE1」の真骨頂はネガティブソングにあり!? デビュー15周年、再結成する今こそ聞いてほしい“名曲”

オールアバウト / 2024年9月14日 21時45分

「2NE1」の真骨頂はネガティブソングにあり!? デビュー15周年、再結成する今こそ聞いてほしい“名曲”

先日、デビュー15周年で奇跡のカムバックを発表したガールズグループ「2NE1」。彼女たちが長年支持される理由でもあるヒット曲の魅力、そして歌詞に込められたメッセージとは。※サムネイル画像:写真:APアフロ

M世代の韓国エンタメウォッチャー・K-POPゆりこと、K-POPファンのZ世代編集者が韓国のアイドル事情や気になったニュースについてゆるっと本音で語る【K-POPゆりこの沼る韓国エンタメトーク】。韓国エンタメ初心者からベテランまで、これを読めば韓国エンタメに“沼る”こと間違いなし!
K-POPゆりことZ世代編集者がゆるっとトーク
今回は、8年ぶりの再結成が発表された「2NE1」をフィーチャー。彼女たちが長年支持される理由でもあるヒット曲の魅力、そして現在のリスナーにも刺さりうる歌詞に込められたメッセージについて紹介していきます。

2NE1の代表曲といえば

2022年のコーチェラ・フェスティバルで「2NE1」のメンバー・CLの出演時に全員でサプライズ登場し、パフォーマンスを披露した ※写真:APアフロ
K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):聞いてください。当たったんですよ! 2NE1の来日公演。12月が楽しみです。

矢野:おめでとうございます! よかったですね! 久しぶりにライブを見るファンはもちろん、初めて行く人もいるでしょう。2NE1の代表曲といえばなんだと思いますか? 知らない人はここから聞くといいよというオススメを知りたいです。

ゆりこ:デビュー曲の『FIRE』や『I AM THE BEST』はオーディション番組の課題曲にもなっていたり、若手アーティストたちもカバーしていたりするので聞き覚えのある人もいるかと思います。「ネガ ジェイル チャルナガ!(私が一番イケてる!)」と高らかに歌う様はしびれますね。
矢野:『I AM THE BEST』というタイトルからして気持ちがいいですね。めちゃめちゃ強気。

ゆりこ:そのまま「私は一番イケてる、最高」って歌なのですが、その中で「どんな比較もお断り」という歌詞が出てくるんです。人の心理として、誰かと比べてしまうのは自然なこと。でも絶対的な価値観として「自分を自分で最高だと思っていい」というメッセージとしても受け取れます。そしてこの曲はライブで間違いなく盛り上がる。2NE1も最高、そして私も最高! 心底そう思わせてくれる1曲です。そして日本のファーストシングルになった『GO AWAY』も失恋ソングなのですが、なぜか元気がもらえる不思議な曲。
矢野:韓国語版を聞いてみたのですが、失恋ソングだとは思えないパワフルさ。ライブで流れたら踊りたくなりますし、自然と声が出そう。

K-POPライブでよく聞く「遊ぼう!」の掛け声は2NE1から始まった!?

ゆりこ:2NE1の代表曲はアップテンポで、ヒップホップ色も強く、重厚感あるビートに乗って盛り上がれるものが多いです。いわゆるライブ映えする曲。それを妥協のない生歌とラップ、キレッキレのダンスで見せてくれるんですよ。熱狂のあまり頭パカーン! ってなります。あと、K-POPライブでのお決まり文句「一緒に遊びましょう!」「遊ぼう!」って言うアーティスト、多いじゃないですか。

矢野:あれ、ずっと不思議だったんです。日本のアーティストは言わないですよね。意味はくみ取れるんですけれど、なんで韓国のアイドルは「盛り上がろう」「楽しもう」を「遊ぼう」って言うんだろうと。

ゆりこ:あれを定着させたのも2NE1だと思います。『CLAP YOUR HANDS』という曲の中にも出てくるのですが、彼女たちのライブでのスローガンが「ノルジャ(遊ぼう!)」だったのです。今回の期間限定で立ち上がったJAPAN OFFICIAL FANCLUBの名前も 「BLACKJACK NOLZA(ブラックジャック ノルジャ)」。

※ブラックジャックは元のファンクラブ名
矢野:ライブは2NE1とファンが共に「遊ぶ場」ということなんですね。日常や嫌なことを忘れて思いっきり遊ぶ時間。

ゆりこ:その一体感を再び味わえる日が来るとは……。本当にうれしい限りなのですが、2NE1といえば今までご紹介してきたような、縦乗りブチアゲ曲のイメージが強いですよね?

矢野:あります。スタイルからして攻めていてポジティブで、強い! という印象です。

2NE1の真骨頂は弱さに寄り添ってくれる“ネガティブソング”

ゆりこ:でも実は、彼女たちの“神髄”は人の弱さを歌ったバラード曲にアリ! というのが持論です。私も含め、2NE1ファンが口をそろえて名曲と認める『UGLY』という曲があるのですが、ぜひ聞いてみてください。あるお仕事で出会った人気タレントの方も、周囲とは違って特徴的な自分の外見について悩んだ思春期に、この曲に共感して救われたとおっしゃっていました。
矢野:「UGLY=醜い」ってなかなかストレートな曲名!

ゆりこ:自分をきれいだと肯定できない、自己嫌悪に陥った心情をきれい事なしで表現している曲です。タイトルからしてTLCの『Unpretty』にも通じるものを感じます。『I AM THE BEST』とは正反対でしょう。

矢野:自己肯定感高めなイメージがあるので、意外です。今、歌詞を読んでみたのですが、超ネガティブ。自己肯定感が底をついています。

ゆりこ:このギャップがすごくないですか? 多くの人は「自分っていいじゃん」と思える日もあれば「自分なんてダメだ」と自己嫌悪に陥る日もあって、それを行ったり来たりしているんですよね。もしかしたら自信満々の日よりも何となく自信が持てない日の方が多いかもしれない。その人間の弱さをきちんと歌っている。それが共感を呼び、うわべの励ましではなく聞く人をエンパワーメントしてくれる部分だと思うのです。

矢野:2NE1はスタイリングやダンスパフォーマンスを見るといかにもスタイリッシュでとがっていて、ともすると近寄りがたいほどのカリスマ性も感じるのに、曲は寄り添ってくれるんですね。

ゆりこ:そうそう。加えて2NE1の失恋ソングは全部名曲と言っても過言ではないです。強気に吹っ切ろうとする『I DON'T CARE』が有名ですが、個人的には『IT HURTS』という未練タラタラ曲がオススメ。2NE1の曲聞いて泣いたことある人、全員仲間だって思っています!
矢野:ああ、そうか。2NE1の復活がなぜこんなに喜ばれるのか、少し分かった気がしました。単にかつて人気があったレジェンドグループだからというだけじゃない。彼女たちが多くの人の心の傷に寄り添ったり、落ち込んだ気持ちをアゲてくれたり、つまり「救ってきた」からなのではないでしょうか。

ゆりこ:2NE1は憧れの存在でもありつつ、理想の女友達で姉妹みたいな不思議なグループ。きっと聞く人によって刺さる曲、歌詞、タイミングも違うと思います。だからいつ出会っても遅くないし、今からでも聞いてみてもらいたい曲ばかりです。

矢野:そういえば、今回の復活で新曲リリースはあるのでしょうか? 気になりませんか。

ゆりこ:もしかしたら特大サプライズで何か準備してくれているかもしれませんね! 4人がそろっただけでも十分、と思いつつも期待してしまう欲しがり屋な私がいます。2024年版のバージョンアップした2NE1の活動が本当に楽しみです。

【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ:韓国芸能&カルチャーについて書いたり喋ったりする「韓国エンタメウォッチャー」。2000年代からK-POPを愛聴するM世代。編集者として働いた後、ソウル生活を経験。

編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやビジネス記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)&MOA(TOMORROW X TOGETHERファン)。
(文:K-POP ゆりこ)

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