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夫がスマホで愛を語り合う女性に「セカンドパートナーという認識」「肉体関係はない」と返されて

オールアバウト / 2024年9月28日 22時5分

夫がスマホで愛を語り合う女性に「セカンドパートナーという認識」「肉体関係はない」と返されて

夫が中学時代の同窓生と定期的に会い、スマホで熱く愛を語っていた。「セカンドパートナー」だというその女性は、恋愛関係や肉体関係はないと言う。だからといって、“どこまで”なら許せるものだろうか。

夫の態度が「なんだかおかしい」「外で恋をしているのではないだろうか」。そう感じたとき、妻としては何をすればいいのか、何をしないほうがいいのか。

不安が喉元まで上がってきて、裏切られた悔しさが体の奥からわき起こってくる。そして、相手と対決することを望む妻もいる。だが……。

夫が「おかしい」と感じた妻、浮気を確信

夫の様子がおかしいと思ったのは、昨年暮れのことだったとミホさん(44歳)は言う。30歳のときに、3年付き合っていた同い年の彼と結婚し、現在は12歳と9歳の男の子が二人いる。ミホさんはパートとして、夫の扶養範囲内で働き、家事と子育てがメインの日々だ。

「本当はもっと仕事を頑張りたかったけど、長男が体が弱くて……。小さいころに何度か手術をしたので、さすがに続けられなかった。子どもの命のほうが大事ですから」

そのことに後悔はない。今はすっかり元気になり、泥だらけになってサッカーをしている長男、そして次男もミホさんの宝物だから。

「夫は、仕事を辞めざるを得なかった私に気を遣ってくれました。下の子のときは夫も育児休暇を取って、大活躍でした。産後3カ月くらいたって調子のいい日に、私は1日美容院とエステに行って。実母からは呆れられましたが、夫が行けばとネットで予約をとってくれたんです」

そんな夫だから、週末は家族の時間を大事にする。父親だから、夫だからと決して偉そうにはしないところが好きだとミホさんは言った。

「でも昨年暮れ、夫が泥酔して帰ってきたことがあるんです。ふだん潰れるほど飲むことはないので、仕事で何か嫌なことでもあったのかと心配しましたが、夫は上機嫌だった。うれしくて飲んだのかな、それならよかったと安心していたんですけど」

意を決して、夫のスマホを盗み見た

そのころから夫はときどきぼんやりするようになった。話しかけると、ハッとしたようにミホさんに目を向ける。だが以前のように、自分から「次の週末はみんなでどこに行こうか」と言い出さなくなっていた。

「お正月はみんなで初詣に行ったり、近くにある私の実家に行ったりしたんですが、やはり夫はなんとなく心ここにあらずという感じでしたね」

正月休みも残り少なくなったとき、ミホさんは意を決して夫のスマホを盗み見た。暗証番号はミホさんの誕生日からとったものだと知っていたから。

「名前はわからないけど、“K”という人とメッセージのやりとりをしていた。激しく愛を交わすような文章が行き交っていました。『だれよりも好きだ、大事だ』『私たち、魂が同じなのよ』って。

それを見たとき、私、本当に後頭部をハンマーで殴られたようにグラグラして、思わずしゃがみこんでしまったほど」

どうしたらいいのだろう、家族はどうなるんだろう、私は夫に知っていると言ったほうがいいのだろうか。矢継ぎ早にいろいろ浮かんできたが、解決策は見つからなかった。

夫が愛を語り合う女性「K」の勤務先へ

夫に直接聞いてみればいいとわかってはいたが、怖くて聞けない。代わりに相手の女性のことを調べ上げた。

「相手は夫の中学時代の同級生でした。そういえば、久々に中学時代の同窓会があるって聞いたことがあるから再会したんでしょう。再会して恋に発展したんだと思うと、いても立ってもいられなかった」

ミホさんは彼女のSNSを調べ、職場を探し当てた。SNSを見る限り、彼女も結婚しているようだった。家族の写真をたびたび載せている。だがある日の写真に「旧友と」と書いてあり、カフェでお茶している様子があった。

ほんの少しだけ、相手の指がぼんやり映っていたのだが、それが夫の指だとミホさんは確信した。

「会いに行きました。その彼女に。彼女の勤務先に行って呼び出したんです。その会社は、私が憧れていた会社だったこともあり、なんだかムカムカしました。彼女は何かを予感していたのか、近くの喫茶店に案内してくれました」

セカンドパートナーで「肉体関係はありません」

うちの夫とどういう関係なの、いつから付き合っているのかと硬い表情で聞くミホさんに、その女性、カオリさんは「ただの友だちですよ」と言い切った。メッセージのやりとりを見たと言うと、

「セカンドパートナーって知ってます? そういう関係です。肉体関係はありません。でもお互いに大事に思ってる」と平然と言った。

「恋愛なんでしょと言ったら、『恋愛感情のあるなしはあまり関係ないんです。セカンドパートナーだという認識なので』って。バカにされたような気がしました。そういう高等な感情はわからないでしょと言われたようで」

悔しくてミホさんは涙が出てきたという。するとカオリさんは「泣くような話じゃないですよ。彼が家庭を大事にしているのは私もよくわかってるし、私も家庭が大事ですから」と言って、「他に何かご質問は?」と言った。

「あなたの夫も、このこと知ってるのかしらと言ったら、『別に知られてもかまいません。うちの夫はそんなに心が狭くないから』と笑ったんですよ。その瞬間、カッと頭に血が上って彼女にコップの水をかけてしまった」

夫のセカンドパートナーに敗北感

するとカオリさんはそのまま立ち上がって去って行った。敗北感にさいなまれたミホさんはしばらく立ち上がれなかった。ようやく帰ろうとすると、会計は済んでいると言われた。

「帰宅したら夫がもう帰っていて、子どもたちに夕飯を作っているところでした。夫はごく普通だった。彼女から連絡が入っていなかったみたいです。それもまた負けたと思った」

夫は今ではすっかり前の夫に戻っている。夏休みもめいっぱい子どもたちと過ごしていた。たまに帰宅が遅くなるときは「残業だから」と連絡が入る。だがカオリさんと会っているのではないかというミホさんの不安は払拭できない。

「セカンドパートナーって何ですか。肉体関係がなければ定期的に会って、あんな恋しているメッセージを送り合っていいんですか。それは裏切りじゃないんですか」

今の生活を壊したくない。そう思いながら、ミホさんの気持ちは穏やかではない。

亀山 早苗プロフィール

明治大学文学部卒業。男女の人間模様を中心に20年以上にわたって取材を重ね、女性の生き方についての問題提起を続けている。恋愛や結婚・離婚、性の問題、貧困、ひきこもりなど幅広く執筆。趣味はくまモンの追っかけ、落語、歌舞伎など古典芸能鑑賞。
(文:亀山 早苗(フリーライター))

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