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「MagSafe」と「有線の充電」、iPhoneのバッテリーが長持ちするのはどっち?【スマホのプロが解説】

オールアバウト / 2024年10月12日 20時25分

「MagSafe」と「有線の充電」、iPhoneのバッテリーが長持ちするのはどっち?【スマホのプロが解説】

MagSafeと有線の充電で、バッテリー寿命への影響の差はあるのか、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。

iPhone 12以降のモデルでは、無線充電の「MagSafe」が対応しています。MagSafeはケーブルをつなぐ必要がなく便利ですが、バッテリー寿命に影響があるのかは気になるところ。

MagSafeと有線の充電の違いについて、「All About」インターネットサービスガイドのばんかが解説します。

(今回の質問)
MagSafeと有線の充電、バッテリーが長持ちするのはどっちですか?

(回答)
バッテリー劣化の代表的な原因は3つ。「充電サイクルの回数」「保存劣化」「高温による劣化」です。ワイヤレス充電と有線の充電を比較したとき、バッテリーが劣化する要因に対しての影響度に差はないと考えられます。したがって、MagSafeと有線の充電のどちらを利用しても、バッテリーの持ち具合に違いは現れないでしょう。

どういうことなのか、以下で詳しく解説します。

バッテリーの劣化スピードに違いはない

バッテリーが劣化する原因の代表例は以下の3つです。

■充電サイクルの回数
バッテリーを使用し、消耗した分を充電する。これを繰り返すことを「充電サイクル」といい、その回数に応じてバッテリーの容量上限は減っていきます。

例えばiPhone 15 モデルのバッテリーは、フル充電サイクル(バッテリー容量の100%に相当する電力を使う)を 1000 回繰り返した後も、本来の蓄電容量の80%を維持するよう設計されています。

■保存劣化
バッテリーの状態が満充電に近い、あるいは充電が少ない状態で長期間放置すると、バッテリーの蓄電容量が減りやすくなります。

■高温による劣化
リチウムイオン電池の最高許容周囲温度は約45度といわれており、高温の環境に置いている時間が長いと、それだけで電池の劣化が進みます。

ワイヤレス充電でも、ケーブルによる充電でも、上記に挙げた3点についての影響度に差はありません。従って、充電方法によるバッテリーの劣化度合いに変化はないと考えられます。

充電スピードには「ワイヤレス」と「有線」で違いが

ワイヤレス充電とケーブル充電では、充電効率に差があるため、充電スピードに差異は生まれます。

ケーブルの場合は、電力をそのまま送れるため、ロスが少ないのが特徴です。一方のワイヤレス充電は、電磁誘導という仕組みを利用しているため、ロスが大きくなってしまいます。

ワイヤレス充電には、充電器とスマホの両方にコイルが含まれています。充電器の中にあるコイルに電気が流れると、そのコイルが「磁場」を発生させます。この磁場が、スマホの中にある別のコイルに電気を送るという仕組みです。

このような変換プロセスを挟むため、ケーブル充電よりもエネルギー効率が悪くなってしまい、その分だけ熱が発生してしまいます。ワイヤレス充電では過度な熱を防ぐために、充電電力を制御しているため、スピードが遅くなってしまうといわれています。

ただし、最近のワイヤレス充電器の中には効率を大幅に改善したものもあるとのこと。今後ワイヤレス充電とケーブル充電の差は小さくなってくるかもしれませんね。

この記事の筆者:ばんか
月間50万PVを達成している「あなたのスイッチを押すブログ」を運営するブロガー。iPhone・Mac・Evernoteなど、ITサービスやガジェットの使い方を取り上げ、ビジネスやライフスタイルを楽しく便利にするヒントを紹介している。本業はホームページ制作会社のディレクター。
(文:ばんか)

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